目が覚めたら、まだ機内は真っ暗だった。


あとどれくらいだろうと到着までの時間を見るも、5時間とある。


まだまだだあ、と思ってちょっとげんなりした。



せっかくなので再び映画鑑賞をスタート。



ニコラスケイジの『ナショナルトレジャー2』。


前作同様、最後は洞窟でトラップをかいくぐりながら宝探しをするのだが、


インディージョーンズ好きのハートをくすぐってくれて結構楽しめる。


謎解きは少々強引なんだけどね。



次は、『ジェイン・オースティンの読書会』。


ジェイン・オースティンを知らなかったんだけど、


「彼の著書を紐解きながら、登場人物たちが現在の境遇に重ね合わせて議論していく。


 と共に私生活も変化していく。」


っていうプロットは斬新で面白い。


登場人物達もみんな魅力的で、誰を見ていても引き込まれる。


最初は名前と顔が一致しなかったけど。。




というわけで映画的には満足して、時間も潰せて、


そうこうしているうちに機はドバイへ近づいた。





!!!


中東だ!


ペルシャ湾だ!


10時間以上も飛行機に乗ってたかいがあったよ。



そして飛行機を降りると、





タラップから見える大きなバス。


あれに乗ってターミナルまで行くんだね。



車内アナウンスでトランスファーうんぬん…と言っている停留所で降りて、ドバイ空港へ。


次に乗る飛行機のゲートを確かめると、


搭乗開始まであと1時間以上あるのでぶらぶらすることに。



車が当たるくじを発見。高級車が数台、展示してあった。




噂に違わぬ空港内の広いショッピングモール。


でも、2時間もいたらじゅうぶんか?


なによりお金の単位がよく分からん。DHS?なんだそれ。



持ってる円とユーロが使えるかどうかも分からなかったので、


ゲート前で搭乗を待つことに。



ゲート入口付近ではみんな床に寝てるのにびっくり。


いったいいつから待ってるんだろう。。






やがて搭乗が始まり、イタリア行きの飛行機へ。


左には恰幅のいいアラブ系のおじさん。右にはスーパーマンのクリストファーリーブみたいな人。


間にはさまれて、狭いったらない。



で、また機内食のメニューが配られる。


見ると、「ミラノ」の文字と「ローマ」の文字。


ミラノまでに朝食と昼食が出て、ローマまでに飲み物が出るとある。



ちょっと、ミラノってなに??


ローマ行きの飛行機に乗ってるはずなのに。


小さな疑問を抱えたまま、EK098はドバイ空港を飛び立った。




飛んでしまえば楽観的なものだ。


『ビー・ムービー』を見る。


タイトルからしてくだらなそうに見せかけてさすがドリームワークス。


メルヘンSFちっくなミツバチの巣の中や、花粉レンジャーが編隊飛行するシーンの描写は超級だ。


しかもまさか法廷物になるとは思いもよらなかった。


久々にアニメでわくわくさせてもらいました。




次は『オリオン座からの招待状』。


途中でスリープモードへ。結局全然見れなかった。


日本映画は眠そうなのばっかだったな。『眉山』とか『クローズドノート』とか。




いつのまにか、飛行機はイタリア域内に入った模様。


到着のため高度を下げたので、下の景色を見ることにする。





ずっと海だったのが、





海岸線が現れた。



グーグルアースで俯瞰してる感じ。


もっと地上に寄った映像が見たくて、ついマウスのホイールを転がす動きをしてしまった。




そして、飛行機は着陸。


ミラノ、マルペンサ空港に。




みんなわさわさと降り出す。


これは本気で間違えたか?と思ってたら、


CAさんがローマへ行く人も一旦荷物を持って全員降りてくださいと言ってる。



まじでか、予想外のトランジットだ。


機内放送完全に聞き逃してた。



確かにローマ到着予定時間は現地時間15:00なのに、まだ13:00過ぎだもんな。


そんなこんなで機を降りることに。



左に座ってたアラブ系のおじさん。


英語が分からないのかまだ席に着いてるので、


なんか降りなきゃいけないみたいだよとジェスチャーしてみる。



降りたところで、トランジットと書かれた黄色いパスを受け取って、


再度セキュリティチェック。



EK098の出発ゲートがパネルに表示されてないので、


黄色いパスを持った人の動きについていってみる。


カウンターにはEK098の文字。


ひと安心。



小1時間程待った挙句、ローマへ向けて再出発。


こっからは大阪-東京間のような早業で、


30分ほどで当機はローマ、フィウミチーノ空港に到着いたしますときた。




やっとか。


まだ着いてないのにほっとした。




そして、本当に飛行機はローマに到着。


関空のようにモノレールみたいなのに乗ってターミナルへ。




入国審査では、なんかいろいろ聞かれた。


目的は?


何日いるの?


どこに泊まるの?


ホテルのバウチャー見せて。



今までパスポート見せて終わりって経験しかなかったからちょっとびびった。



荷物は結構はなれたところまで取りに行くことに。


スーツケースは無事でよかった。



さて、空港からホテルの最寄り駅テルミニまでどうやっていこうかと考えたが、


やはりここは安い電車の直行便にしようかと。


レオナルドエクスプレスなるものだ。



乗り場へなんとかたどり着くも、切符売り場らしき所には長蛇の列。


自動券売機は空いているが、クレジットカード専用のようだ。


コインにくずしたかったのもあって、列の後ろに並ぶことに。



自分の番がきたので、窓口のおっちゃんに20ユーロ札を差し出しつつ、


ウン ビリエッタ ペルファボーレ


と言ってみる。



おっちゃんは怪訝な顔をしながらも札を受け取り、切符とおつりを投げてよこしてきた。


通じたのか、流れ的に分かったのか、まあどっちでもいいや。買えたんだから。



これがイタリア初の買い物。


レオナルドエクスプレスの片道切符、11ユーロ。



黄色い刻印機で切符に打刻し、電車にのりこむ。


けっこうすいてるみたいだ。


スーツケースと一緒に席に着いた。




出発すると、外を流れるのは意外にも田園風景。


終着地に近づくにつれ建物は増えるが、最初に思ったのは、



きたないな。



落書きが街のいたるところにされているのだ。


壁と言う壁に、日本で見るようなスプレーのしょうもない落書き。


落書きされてる建物はどれも素晴らしいのに、もったいない。



そして、テルミニ駅に到着。





まずはホテルに向かうことにする。



出発日当日。


23時15分発の飛行機に乗ろうと思ったら、21時頃には関西空港にいなくちゃいけなくて、


そうなると19時過ぎには家を出ないといけない。




なので17時からの打ち合わせには少々気をもんでいた。


終わったらすぐに出れるように準備を済ませ、打ち合わせへ。



その内容はとくにさしたることも無く、


新しい案件がスタートするからまずは何をしなくちゃいけないのかを確認する、


そんな感じだった。


18時過ぎにある程度話が終りかけたので、


おもむろにノートを閉じたり、資料を整理したりし始めて、終わりムードを作ってみる。



こうでもして席を立つようにしないと、違う話が始まったり、また同じ話を蒸し返したり、


ついグダグダしちゃうのが関の山だ。



じゃこれで、と打ち合わせが終わり、


自部署に戻ったら、荷物をまとめて帰る支度をする。




「明日から来週いっぱいまでお休みしますんで、その間よろしくおねがいしまーす!」



とバカンスに旅立つ人間よろしく、部署の人達に声をかけ帰宅。



家に着くと、準備してあったスーツケースをつかんで、駅に向かう。




あ、カーデガン入れ忘れた。



改札前で気付き、取りに戻る。


コートを着ていくけど、気温にあわせて微妙な調節できる方がいいよな。



乗り換えの駅付近で晩御飯のサンドイッチと水を買い、


空港への電車内で食べようとしたら、思いのほか込んでいてあきらめた。



20時過ぎには空港に到着。


イスに座りサンドイッチをほおばる。


持ち込む荷物と預ける荷物を改めてチェック。


やばいやばい。


「地球の歩き方」と「旅のイタリア語」を預けるスーツケースに入れっぱなしだった。


万が一のロストバゲッジも考えて、コンタクトレンズの予備なんかも持ち込むことにする。



そんなこんなで21時を回ったので、ファイブスタークラブのカウンターへ。


ファイブスタークラブのカウンターは閉まっていて、


「隣のカウンターへ行ってください」と案内されていたのでそっちでEチケットを受け取ることに。


あとは都市間の電車の切符も受け取った。



Eチケットというのは初めてなので、詳しく聞いてみる。


搭乗する飛行機なんかが印刷された紙を渡されて、これを持っていけばチェックインできるらしい。


そして、この紙をなくしても何度でも再発行できるという。


ようは航空券の紛失や盗難が防げるってことらしい。



な~る。



Eチケットの不安は解消されたので、チェックイン。エミレーツ航空のカウンターへ向かう。


預ける荷物は、8キロ。


通路側シートのボーディングパスを受け取る。


ついでにユナイテッドエアラインのカードを出してマイルの加算をしてもらう。




次は外貨両替へ。


手持ちのお金は6万円くらいで、3万をユーロに、あとはそのまま持って行くことにする。


1ユーロ¥166.90ということで、170ユーロになった。


(ユーロって記号どうやったら打てるんだろう。$は変換できるのに。)


全部お札だったので、小銭も少しもらえるかどうか聞いたら、


日本ではコインへの両替はやってないらしい。



ふーん、知らなんだ。



セキュリティ、パスポートチェックを終え、出発ゲートへ。



もう夜の10時をまわったところで、


空港内は照明も暗くなっており、店も閉められたところがある。




家族や一緒に行くはずだったMにメールをする。


今からいってくるよ、と。




さて、搭乗。




エミレーツのCAさん、アラビアンな衣装、かつカジュアルな感じで素敵だ。




シート、ちょっと座面が高くて足が下につかない。。




目の前のモニターはそこそこ大きくて、プログラムを見るにありえない内容の豊富さだ。


モニターに直接タッチして操作できるってのも便利。




乗ってすぐ、夜食のメニューを配ってくれる。


ここでチキンにするかフィッシュにするか、その詳しい内容を見て決められる。




おしぼりもちょくちょく配られる。


なんか変な、いやいい匂いがするおしぼり。


その匂いのせいで顔を拭くと微妙だ。




早速モニターで遊んでみる。



インフォメーションでは、


今飛んでいる位置、前方の景色、下向きの景色、ドバイの情報などなどを見ることができる。



最初飛び立つまでは前方の景色で滑走路から空に上がるまでを見て、


その後は下に広がる夜景を堪能。




映画やドラマも、最新作から過去の名作まで数え切れないほどで、


プログラムをみて見たい作品の番号を入れればいつでも見れることができる。


一時停止、早送り、巻き戻し、なんかも余裕で可能。



というわけで、まずはライラの冒険を見ることに。


映画館に見に行くほどではないけど、気になっていた映画だ。



でも夜食を食べ終えたら眠くなってきて、最後のほうはあんまり覚えてない。


なんかあっけなく終った気がする。


そういや3部作とかなんだったっけ。





うとうととしていて、ふと目が覚めたので、

現在の飛行場所を見てみる。






まだまだですなあ。


ということで、携帯マクラを膨らまし、


本格的に就寝。



日本に帰ってきた。




予定通り、夕方5時過ぎには関空に着いて、


ずっと食べたかったラーメンをビールと一緒にかっこむ。




帰途での車窓から見える、


のっぺらとして飾り気の無い住宅が続くさまは、


あー日本に戻ったんだなあという気にさせる。




でも、これはこれでいい景色だなと思う。


なんというか異国情緒さえ感じる。


僕の中で生まれたちょびっとのヨーロッパ人部分が、


今度は日本を旅行しているような。


そんな感じ。






またイタリアに行きたい。




今度はもっとゆっくりローマをまわって、バチカン美術館もじっくり見たい。



ミラノのホテルで居合わせたおばちゃんが、


ボローニャが良かったって言ってたからそこも行ってみたいかな。



なんといってもフィレンツェ。



そして、アルプスと湖水地方の風景。


テレビでは知っていても、本当にこんなメルヘンな世界があるのだと驚嘆。




ミラノサローネは、


まあついでに行ければいいかな。


サローネなんてやって無くてもミラノは素敵なデザインで溢れてたよ。


そのかわり汚いものも溢れていて、


トータルで言うと日本の街の方がきれいで快適なのかも。





今度はもっと英語ができるようになってたい。


向こうでもっとしゃべりたかったし、


ありえない飛行機の乗り継ぎに慌てずに済むから。





それにしても、なんで日本には長い休みが無いんだろうと思う。


長期の休みを取れる習慣があれば、


なんの気兼ねも無く、


素敵な経験がたくさんできるのに。




とにかく、


旅でのあれこれをぼちぼち綴っていこう。


忘れちゃわないうちに。