アワビの採苗 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 アワビの種苗生産は

 ①卵をとって

 ②孵化

 孵化したアワビは幼生といって4~5日は泳ぎ回っています

 ③そろそろ何かにくっつきたくなった頃を見計らって、プラスチックの板が入った水槽に入れる

 この作業を採苗といいます

 

 アワビ種苗生産施設では11日にこの作業を終了したのですが

 昨日、500㍑水槽に濾過機を付けた試験用水槽で採苗しました

 これがアワビの幼生です

 

 近年ここ田老でも海水温が25℃を超えるようになってしまいました

 

 25℃だとアワビは生命の危機

 種苗生産施設には水温を下げる機器はないので

 安定的な種苗生産は望めません

 

 おまけに水温の上昇に伴って今までエゾアワビにはなかった病気が発生するようになってきまして

 海水掛け流しだと病気が出る可能性がある

 

 同じ水を常に濾過しながら循環させる方式なら

 水温も病気もクリアして安定的な生産ができるんじゃないかと

 なにしろ水温も照度も光周期もコントロールできるので、アワビの餌となる微細藻類の成長に最適な環境を維持でき、しかも設定さえしておけば時々比重を調整するだけで、ほったらかし

 

 

 


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