ヤマメ放流 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 「田老川で釣りをしたいんだけど」

 って時折田老町漁協に電話が来ます

 「こちらは海の漁協なので、川の管理はしておりません。川の漁協にお問い合わせください」

 って回答すると

 「漁協でしょ?なんで解らないの?」

 「ですから、当方は海の漁協なので」

 「海と川と違うの?」

 

 説明するの疲れる

 

 海と川の漁協は別の組織なんですけど

 川の漁協には活魚輸送車とかはありませんので、稚魚の放流時には当方に輸送の依頼が来ます

 

 今年は今日が放流の日

 土曜日の午後なので

 みんな色々予定があるんだろうからオヤジが行くことにしました

 

 嫁さんの母親は

 「むがすは休みは若えもんがかせぐもんだったが、今はとしょりがかせげだものねえ。おらげえの息子も連休は若い人が休むがらってずっと仕事だったあでば。世のなが変わったもんだがねえ」

 って笑ってました

 「ブラックだとか○○ハラとか言われるよりは、自分で行った方がいいんだでば。」

 

 お役所は労働者のために色々とルールを作ってくれますけど、仕事の量はそう簡単に減らないので、どこかにしわ寄せが行きますよ

 大企業ならいざしらず、中小企業はね

 

 

 活魚輸送車に燃料を入れにスタンドに行ったら

 「魚運ぶのすか?」

 「午後がらね。ヤマメ」

 「えっ?ヤマメ?そんなのも運ぶのすか?」

 「川の組合がでぎねえがら」

 「午後は休みでねえの?」

 「休みだって」

 「休みなのに川の魚運ぶのすか?なんでおらほがはごばねえばねえの?ひでえがね」

 「ヒマなのはオレぐれしかいねえんだ」(笑)

 

 養魚場へ行って魚を積んで

 

 田老川へ

 放流

 大きく育ってちょうだい

 

 真ん中辺の黒い塊

 これ全部ヤマメ

 

 


農林水産ランキング