風の中の昴 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今日も波高く、ワカメの収穫がお休みでした

 明日は雨の予報だし

 明後日は波が高くなる予報だし

 なかなか上手くいきません

 

 

 ワカメを収穫する灯

 私は毎朝ホシガレイとウニの水槽を見てから事務所に行き

 事務仕事を終えてからホシガレイとウニの水槽を見て帰ります

 

 ホシガレイとウニの水槽のすぐ前に幼なじみの漁業者が船を着けていまして

 

 事務仕事を終えて水槽を見に行くと幼なじみの漁業者がすでに出港の準備をしていて

 朝、出勤前に水槽を見に行くとワカメ収穫を終えて片付けをしてます

 私とは正反対のサイクル

 

 (夜の間、ずっと収穫してんだなあ・・・オレごときが仕事がキツいなんて言えねえよなあ)

 って思います

 あの灯の下には必死にワカメを収穫してる漁業者がいる

 地上の星

 

 震災前と比べるとだいぶ灯りの数が減ってしまいました

 

 この灯を絶やしてはならないと思います

 

 

 

 山形県で

 余ったニジマスを川に放した

 ってネットニュースに出てました

 遺伝子が一つ多くて成熟しない魚

 ってさらっと書いてましたけど、とんでもない悪事

 魚類養殖をやる資格がない

 と思います

 

 それって遺伝子を人為的に操作した魚ってことですよね

 遺伝子を操作された生き物が野に放たれたらどんな影響を及ぼすか解りません

 外来種を放流するより桁違いに罪深い

 

 生き物を飼う人からすれば殺したくないという心情は理解できます

 でも、遺伝子に何らかの手を加えた生き物を自然界に話しちゃダメ!絶対にダメ

 鬼手仏心

 仏の心を持って殺さないと

 

 魚類養殖の利益を追求していくと

 より速く成長する魚

 より死ににくい魚

 成熟せずに商品価値が下がらない魚

 ってなってきますよね

 企業がお金のことだけを考えれば必然的に

 選抜育種のうちはいいとしても、遺伝子操作に手を出してしまうと自然界には存在しないモンスターが誕生してしまうわけです

 そのモンスターが自然界に逃げ出すと、どんなことが起きるか解りません

 

 サケの仲間は成熟すると成長が止まって放卵・放精して死んでしまいます

 成熟しないとずっと成長を続けて20㎏のニジマスが登場するかもしれません

 

 遺伝子操作をした魚は自然界では生きられないよ

 って笑うかもしれませんが

 それは誰にも解りませんから

 


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