どうか | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 日本海側の地域にお住いの皆様におかれましては、たいへんな被害を受けられているようで心よりお見舞い申し上げます

 

 漁業者、漁業関係者の皆様は漁船、漁具、漁業施設の被害に心を痛められているものと思います

 

 田老は東日本大震災で

 ほぼすべての漁船を流失し、養殖施設は全滅、漁業施設のほとんどが全壊して、町そのものがなくなり

 多くの方が亡くなられました

 

 正直、もうダメだと思いました

 復活できるわけがない

 絶望しました

 実際に多くの漁業者が廃業され、多くの町民が転居されました

 

 でも、無理だとは思いつつも

 日々懸命に仕事をしてましたら

 なんとか、漁業を再開することができました

 

 当然、それは尋常じゃない苦労を伴うものではありましたが

 毎日、毎日続けていましたら

 やがて、漁船が海に浮かび

 養殖施設ができ

 魚市場が再開して

 

 

 田老は津波が37.9mまで達しました

 この定置船、第十八赤島丸はその津波でも残り、今も海に出ています

 どうか、あきらめないで下さい