最後の手段 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 だいぶ前に無機質配偶体で採苗したガゴメ種苗なんですけど

 

 葉になりません(泣)

 顕微鏡で見てみると

 成熟せず、オス・メスのまま増殖してる

 

 無機質配偶体って

 フラスコに種を入れて、何年も保管してるんですが

 聞くところによると、保管してるうちに受精能力が低下していくんだそうで

 

 「どうにかなりませんか?」

 コンブ博士に泣きついたら

 「赤の波長が成熟を促進させる効果があると言われてます」

 

 赤の波長???

 「赤い光ってことですか?」

 「簡単に言えばそういうことですね」

 赤い蛍光灯を探したんですが、部屋の雰囲気を作るための小さなものしかなく

 夜の街に使うような・・・

 赤い光は色んなものを成熟させる(笑)

 

 コンブを生育させるような大きなサイズの赤い照明器具はありません

 

 「赤い大きな照明器具って探してもなんてないですよ」

 「真っ赤じゃなくても、赤の波長を含んでいれば大丈夫です。植物を培養するためのものには赤い波長が多く含まれています」

 

 照明器具とLEDランプが一体になったものはけっこうあるんですけど

 作業中に海水が飛び散ったり、しょっちゅう水蒸気が充満する培養室内で

 漏電しないように、どこにどんなふうに設置するか

 電源をどこからとるか

 

 電気屋さんに見積もりを依頼したら

 けっこうなお値段になる

 

 (できれば今の照明施設に付く植物培養用の蛍光灯があれば、工事しなくていいから安上がりなんだけど・・・・)

 

 

 当方の施設は昭和の時代の照明施設をいまだに使用しているので

 グローで点灯する太いタイプの蛍光灯しか使えません

 そもそも照明はLEDになってて蛍光灯ってほとんど売ってないし

 グローで点灯するタイプは白色の蛍光灯だってなかなかないのに 

 植物用って・・・・

 

 ところが、なんとアスクルに在庫があるのを発見!

 もう蛍光灯って生産しないんでしょうから、この在庫がなくなれば終わり

 この先もワカメ・コンブの無機質配偶体が受精しない事態が発生する可能性はがあるので、在庫10本を全て購入しました

 

 一昨日から点灯

 右側が通常の蛍光灯で左側が植物用

 やはり白色蛍光灯と比べると怪しい色です(笑)

 

 

 発泡スチロールに入れて保管中のワカメ種苗

 昨日の様子↓

 まだまだ元気です

 


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