ようやく天気が回復して
明日ぐらいはウニの口開けかアワビの放流できるかな
って海を見に行ったら
波高く(泣)
アワビの種苗センターに行ったら担当者がいたので
「波だな。口開けは無理だな。放流も厳しいか」
「はい、アワビの放流ができそうなとこがないかと思ってずっと見てきたんですけど、どこも難しそうです」
「しょうがねえな。明日以降だな」
絶対に人選を誤ってると思うんですが
私ごときが
学校の運営に関する委員なるものを仰せつかっておりまして
先日、委員会に出席してきました
その中で聞かれたのが
「将来の夢や希望を持つという目標の達成率が30%ほどなんです。達成率を上げるにはどうしたらいいと思いますか?」
中学生の時点で将来の夢はこれ。って確信してる子供って多くても3割ぐらいなもんじゃないんですかね?
そりゃ、小学生ぐらいから夢を持ってやってる子もいるでしょうけど、子供の時からずっと同じ夢を持ち続ける方が少数派でしょ?
自分は○○になりたい
って心から思えることに出会えるのは20歳かもしれないし、30歳かもしれないじゃないですか
そういうものに一生出会えない人も少なくないでしょうし
子供の頃はね、プロスポーツ選手になりたいとかオリンピックに出たいとかユーチューバーになりたいとか思っても、だんだん大人になるにつれて、よりリアルなものに変わっていくものでしょ?
さすがに確率低いよな
とか
収入が不安定
とか
まあ、子供らしい夢を持ちなさいっていうんなら別ですけど
ここで先生方が想定している夢って、おそらくもっと現実的なものでしょうから
なので
「その目標自体おかしんじゃないですか?将来どんな職業に就きたいかという意味での夢であれば中学生で30%は妥当なものだと思いますけど。」
って答えました
(だから私なんぞを委員に選ばなきゃいいのに)
以前、中学校で職業について話して欲しいと言われたときには
自分が本当にこれがしたい!って思えるものが見つかるのは小学生の時かも知れないし、20歳かもしれないし、30歳になってからかもしれない。
そういうものが見つかったときに挑戦できる位置にいられるように、ずっと準備しておくべきだと思います。
たとえば、自分はスポーツ選手になるって勉強をおろそかにして、本当にやりたいモノが見つかったときに、それが大学を卒業してなくちゃなれないものだったら挑戦することすらできずに諦めることになる。
本当に自分がやりたいものってなんなのか、その時にならなくちゃ解らないんだから、あらゆる可能性に対して準備すべきだと思いますよ。
勉強でもスポーツでも、将来何が役立つか解らないから、今やれることはなんでも一生懸命努力した方がいい。今の努力は将来職業の選択肢を広げることになるから。
中学生の皆さんなら、今から死ぬ気で努力すればおそらくどんな仕事も選択肢に入るでしょう。でも、悲しいことに、これから年齢を重ねるごとにその選択肢は急激に減っていきます。
リアルな話をすれば、東大卒と高卒では選べる職業の数が大分違ってくる。そういうことは皆さんもイメージできるでしょ?
選択肢をどのぐらい維持できるかはこれからの皆さんの努力次第です。
皆さんの人生なんだから、サボるのも自由。でも、今サボってて将来本当にやりたいことが見つかったときに挑戦すらできなくて泣くのもまた皆さん自身だということです。
というようなことを話しました
偉そうに
そのあと学校から依頼されなくなりました(笑)
自分自身にどんな才能があるかと自分が何をやりたいかはまた別物ですものね
たとえば、大谷翔平選手が中学生の頃にスポーツ選手は不安定だからって、いい大学を目指して勉強ばっかりしてたら、大谷翔平という稀代の野球選手は誕生してなかったわけだし
ふつう学校の先生も親も「勉強して大学に行きなさい」って言いがちですものね
逆に頭脳明晰だけどスポーツの才能が無いヒトが「オレ、メジャーリーグに行く」って日々努力しても不幸な結果が待ってそうだし
そういう人には誰かがどこかの段階で引導を渡してやらなければならない
大きな夢ほど実現できる確率は低くなりますから、たいていの大人は確率の高い方を選ぶように言いますよね
「夢を持て」なんていいながら
大きな夢を持てば「現実を見なさい」って諦めさせようとする
自分を信じて死ぬほど努力して大きな夢をつかむごく一握りの人
死ぬほど力しても報われない人
早い段階で諦める大多数
高校サッカー選手権岩手県大会の準決勝で対戦した高校の主将は、卒業後に読売クラブに行きました
当時は日本にプロリーグはなくて、読売はクラブチームでした
アルバイトで生計を立ててサッカーをするって
私の同級生(田老一中サッカー部OB)が言うには
「あいつ、読売クラブは給料出ないだか、ちょっとしか出ないから金がない。金かせって俺んちまで自転車で来んだよ」
「金も出ねえのにいつまでやってんだろね、いい加減現実見ればいいのに」
って二人で笑ってたんですけど
その数年後、Jリーグが開幕しまして
開幕戦、超満員の国立競技場のピッチに「あいつ」が立ってた時は愕然としましたね
報道によれば当時の私とはケタが2つぐらい違う報酬を得てるとか
(なんでこんなに違うんだよ・・・・)
養魚池の中で泣きそうになりましたね(笑)
サッカー部の後輩にサッカーバカがおりまして
そいつはJリーグの最終選考まで行ったんです
結局Jリーグには入れなかったんですが
その後も社会人チームでずっとサッカーを続けていて
どちらかというと仕事よりもサッカー優先みたいな(笑)
彼は今年、50代のサッカー全国大会に出場するみたいです
50代にして全国制覇を狙ってるアイツは、プロサッカー選手にはなれなかったけど、ある意味、夢を叶えた人間と言えるんじゃないでしょうか
あー、アイツはいい人生を送ってるなあ
って思います