決して独学ではございません | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 「○○さんが、アイツは大学も出てないのに独学であそこまで行った。たいしたもんだ。っておっしゃってましたよ」

 って言われました

 

 「アイツってオレのことすか?」

 「はい」

 

 あそこまでって、どこまでなのかよく解りませんが(笑)

 褒められてるようで、高卒を軽くデイスられてるような気がしないでもないんですけど・・・

 

 光栄ですが、私の場合は独学じゃなくて、むしろ全く逆

 諸先輩からの個別指導、マンツーマンで教えていただいたんです

 

 19歳の頃から試験研究機関で臨時職員として働いておりまして

 毎日実際に魚を相手に、一から教えていただきました

 

 大学の教授ってもの凄い知識を持っていらっしゃいますけど、その多くは研究室レベルで

 産業レベルでの技術や知見はそれほど持っていらっしゃいません

 毎日試験したり、研究したり、生徒に講義してるんですから当然ですよね

 

 たとえば

 以前、水産の研究で博士号をとられた方が現場に指導に行って

 事業レベルの種苗生産に立ち会ったら何をどうしていいか解らなかったらしく

 

 突然電話が来て

 「おい、どうしたらいい?」

 「自分でどうにかしてくださいよ!博士なんだから」(笑)

 「お前よー、そんな冷たいこと言うなよな」

 とか

 

 ビーカーでやるのと10t水槽でやるのでは全く違うんです

 理屈は同じでもね

 試験室での理屈は解っていても、そのまま事業ベースでできるとは限りません

 

 私の場合、なんの予備知識もないままに、いきなり10t水槽で現場のトップランナーから技術を教えていただいたので

 マンツーマン指導の英才教育みたいなものです。

 大学の研究室ではあり得ない貴重な勉強をさせてもらいました。

 

 大学の学生が専属のコーチから練習グランドで指導を受けるようなものだとすれば

 私の場合はバリバリの現役選手から試合の中で指導を受けたようなものです

 もちろん、試合の中ですから初心者でも失敗は許されないという難しさはあります

 

 非常に幸運なことに、様々な団体で、もの凄い技術を持った方々と一緒になって働きながら教えていただいてきましたので

 どんなに困難な局面になったとしても

 (あの人ならこの状況でもぜったい殺さない。あの人ならこうする。だからこの状況でも大丈夫)

 って完全に他人任せの自信があります(笑)

 

 

 

 そういえば、以前、テレビの取材で

 「ご出身はどちらの大学で?」

 って聞かれて

 「宮古北高校です」

 って答えたら妙な空気になってしまいましたね(笑)

 

 

 

  


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