ミフネ ミトマ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 最近の三苫選手すごいですねえ

 世界最強クラスのデイフェンダーをまるで子供扱いしてる

 

 画面で見てると

 なんでこんな簡単に抜かれちゃうんだろ

 って思いません?

 

 難しいフェイントも使わず、普通にドリブルしてるように見えるのにねえ

 

 

 先日テレビで

 久慈出身の三船久蔵十段を取り上げてまして

 空気投げ(隅落とし)の映像が出てきました

 

 相手が勝手に転がってるようにしか見えない

 これ、打ち合わせてんじゃないの?

 って素直な疑問が浮かんできます

 

 相手の重心移動を見極めて絶妙なタイミングで技を繰り出すんだとか

 

 三苫選手も三船十段も同じような理屈で動いてるんじゃないでしょうか

 

 

 

 私が小学6年生の時、セルジオ越後さんとミニゲームをしたことがあるんです

 今は口うるさいオヤジみたいな印象しかないですけど

 その当時はブラジルのプロ選手を経て日本に来て数年

 当時世界最高レベルのサッカー選手だったと思います

 なにしろ、ロナウジーニョが使うエラシコという技を作ったのがセルジオさんですからね

 

 「ボクからボールをとれたらジャージをあげるよ」

 って言われて

 私は6年生でしたけど、しょっちゅう社会人とサッカーをしてまして

 社会人のドリブルもけっこう止められてたので自信がありました

 自分と大して身長の変わらないオヤジからボールをとることなんてカンタン

 って思って

(なにしろ、相手がどんだけ凄い選手か全く知らなかったので。ただの小太りのオヤジだと思ってた 笑)

 

 実際に対峙したら、ボールがラクにとれそうな位置にある

 (ラクショー)

 

 ボールを獲った

 そう思った瞬間

 消えたんですよ

 ボールも人も

 ほんと、衝撃でした

 

 消える魔球?????って

 

 同じチームの子らは

 「なにボーッと突っ立ってんだよ」

 って怒ってましたけど

 消えたんです

 

 後から回りの選手に聞いたら

 セルジオさんはただドリブルしただけ

 お前はただ突っ立ってたって

 

 たぶんですけど、私がボールをとりに行った瞬間にボールを私の視界の外に動かしたんです

 コンマ何秒かのうちにね、体ごと

 いや、ボールを自分の体から遠い場所にわざと置いて、獲りに来た瞬間に自分のとこに戻した

 普通は足全体を使ってボールを動かすんですけど、ボールの影に置いた足首のスナップだけで動かしちゃうから何が起こったのか解らない

 

 「とれる」

 って思った瞬間はボールしか見てないので極端に視野が狭くなるんですね(たぶん) 

 その瞬間を狙ってパッと視界の外に動かすんでしょう

 

 マジックを見てるような、あの感覚は実際体験しないと解らないと思います

 

 

 

 達人はあまりにも簡単そうにやってしまうので、相手がでくの坊に見えてしまうのが悲しい

 

 

 三苫選手とマッチアップする選手はかわいそうだ