アワビもなかなか | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 ウニを飼育していると

 あっという間にエサがなくなります

 

 ウニは満腹ということがないらしくて、エサがあればあるだけ食べる

 なので、栄養が足りるぐらいの量をこまめに給餌しなくてはなりません

 

 それに比べればアワビが食べる量は微々たるもの

 なんですけど

 

 去年の春にアワビ幼生を入れて

 ずっと閉鎖循環で飼育してきたアワビ稚貝

 今年は生残が良くて

 メチャクチャいる↓

 一週間ぐらい前に天然コンブを一枚入れたら

 もう、ほぼない(汗)

 

 アワビも意外と大食漢

 急いでエサを確保しないと

 

 

 アワビ種苗生産施設はUVで飼育水を滅菌して使用しているところが多いみたいなんですけど

 この水槽は500㍑のFRPタンクに熱帯魚の濾過器だけ

 UVはありません

 

 

 専用のアワビ種苗生産施設では

 珪藻を培養して

 最初の数ヶ月間は珪藻でアワビを育て

 ある程度成長したら配合飼料に切り替えます

 

 アワビの数が少ないと珪藻が繁茂しすぎてアワビが珪藻に巻かれて死ぬ

 珪藻に対してアワビが多すぎるとエサが足りなくて餓死するので

 配合飼料を食べられる大きさまでスバヤク成長させて

 あとは適量の配合飼料を食べさせるというわけ

 

 でも、閉鎖循環水槽は水温も照度も自由自在なので

 アワビの食欲が増してきたら、水温を下げてアワビの食欲を抑えるか

 照度を上げて珪藻を増殖させる

 珪藻が増殖しすぎてきたら水温を上げてアワビの食欲を増進させる

 っていうことができますので

 配合餌料に頼らなくても大きく育てられます

 

 ある程度の大きさになればコンブを食べられるようになるので

 光をガンガン当ててコンブを成長させつつエサにする

 

 

 アワビの貝は食べ物で色が変わるので

 写真だと、色が白や赤い部分は珪藻を食べて成長した部分で、緑がコンブを食べて成長した部分

 コンブを食べるようになったら急激に成長して、餌が不足気味です