ウニを飼育していると
あっという間にエサがなくなります
ウニは満腹ということがないらしくて、エサがあればあるだけ食べる
なので、栄養が足りるぐらいの量をこまめに給餌しなくてはなりません
それに比べればアワビが食べる量は微々たるもの
なんですけど
去年の春にアワビ幼生を入れて
ずっと閉鎖循環で飼育してきたアワビ稚貝
今年は生残が良くて
メチャクチャいる↓
一週間ぐらい前に天然コンブを一枚入れたら
もう、ほぼない(汗)
アワビも意外と大食漢
急いでエサを確保しないと
アワビ種苗生産施設はUVで飼育水を滅菌して使用しているところが多いみたいなんですけど
この水槽は500㍑のFRPタンクに熱帯魚の濾過器だけ
UVはありません
専用のアワビ種苗生産施設では
珪藻を培養して
最初の数ヶ月間は珪藻でアワビを育て
ある程度成長したら配合飼料に切り替えます
アワビの数が少ないと珪藻が繁茂しすぎてアワビが珪藻に巻かれて死ぬ
珪藻に対してアワビが多すぎるとエサが足りなくて餓死するので
配合飼料を食べられる大きさまでスバヤク成長させて
あとは適量の配合飼料を食べさせるというわけ
でも、閉鎖循環水槽は水温も照度も自由自在なので
アワビの食欲が増してきたら、水温を下げてアワビの食欲を抑えるか
照度を上げて珪藻を増殖させる
珪藻が増殖しすぎてきたら水温を上げてアワビの食欲を増進させる
っていうことができますので
配合餌料に頼らなくても大きく育てられます
ある程度の大きさになればコンブを食べられるようになるので
光をガンガン当ててコンブを成長させつつエサにする
アワビの貝は食べ物で色が変わるので
写真だと、色が白や赤い部分は珪藻を食べて成長した部分で、緑がコンブを食べて成長した部分
コンブを食べるようになったら急激に成長して、餌が不足気味です