田老町漁協では毎年120万個のアワビ稚貝を生産・放流しております
なにしろ120万個の種苗生産
莫大な経費がかかりますので
放流事業の効果があるかどうかを毎年検証する必要があります
水揚げされたアワビのうち、放流された貝がどのぐらいの割合いるか確認して
全体の水揚げ金額から放流貝の水揚げ金額を推定するというようなことですね
費用より効果が上回っていないといけない
放流貝かどうかを判定するには貝殻を削って
付着物を取り除き
貝の色を見て判断します
配合餌料を食べたアワビはこのように貝殻が緑色になるんです
全体の漁獲量に対する放流貝の割合は
ずっと20%程度
増えることもなければ減ることもない
だったんですが
令和4年は30%近くまで上昇しました
率直に放流の効果が現れた
とも考えられますが
天然貝の発生が落ち込んできた
と考えられなくもない
南の海域に生息しているアワビが絶滅危惧種に指定されたこともあるので
放流貝の比率が上がればそれだけ放流事業の費用対効果は上がるんですけど
我々が求めてるのはアワビの水揚げが増えること
天然貝が増えて、放流貝も増えて
水揚げ全体が増えるのが理想
深海に生息するマッコウクジラが大阪湾に迷い込んだり
リュウグウノツカイが浜に打ち上げられたり
深海に生息するダイオウイカが水面近くで発見されたり
深海の生物になんだか普通ではないことが起こってますね
太平洋岸の海の深い部分で何か異変が起きていて、その影響で海の深い部分にいる生き物が海岸に現れたっていうことじゃなきゃいいんですけど
南海トラフとか・・・
海の近くにお住まいの方
大きな地震が来たらすぐに高い場所に逃げてくださいね
ほんの1mでも高いところに上がるだけ、避難開始がほんの1秒早いだけで生き延びる可能性は確実に上がると思います
津波の前ではほんの少しの差が生死を分けるので
近くに山がなかったら鉄筋コンクリートの建物です
東日本大震災の津波でも田老町漁協の事務所やたろう観光ホテルは残りました
私は津波が見えてから山に向かって走ったんですが
インドネシアの津波映像を思い出し
途中で引き返して
漁業事務所の3階に上って助かりました
私のすぐ前を走っていた職員が間一髪のところで助かったと言ってましたので
あのまま走っていれば、私は間一髪の所で死んでいたはずです
どんな津波が来るかは誰にも解らないので、次に起きる津波は鉄筋コンクリートの建物も安全かどうか解りませんけど、低い場所にいるよりは確実に生き残る可能性は上がると思います
書類とか通帳とかはいくらでも再発行してくれるので
とにかく何を置いても逃げること
少しでも早く
少しでも高いところへ
私はそう思います