さご | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 岩が谷間になったような場所を

 「さご」

 と呼びます

 由来とかは全く解りません

 谷間になったよう場所には流れ藻や海藻の切れ端なんかが溜まります

 

 海藻を餌にするウニにとっては格好の餌場

  肉眼で見ると上のような状態なんですが

 画像を拡大すると↓

 海藻の切れ端にウニが集まってるのが解りますか?

 

 まっくろくろすけ

 のようなのが全部ウニ

 

 こんなにウニがいるんだもの、一網打尽

 って思うかも知れませんが

 そうはいきません

 ウニは狭いところが好きなので

 岩の割れ目の、更にその隙間に入ってる

 

 タモで採ろうとしても、タモは岩のてっぺんにぶつかるので、隙間にいるウニは採れません

 それに、餌の海藻もジャマをしてウニは入らない

 こんなにいたら一個ぐらい

 って思うでしょうけど

 悲しいかな、普通にやったら一個も入らない(笑)

 岩の白い部分に付いてるウニは採れますけど、エサを食べてないので痩せてる可能性大

 肥えてるのは海藻の周辺に潜んでいるヤツ

 

 ウニって、触らないうちはそっと付いてるんで簡単に採れるんですけど

 なにかが触れた瞬間、がっちり張り付く

 そうなれば、滅多なことでは剥がれません

 

 岩の隙間にタモを強引にねじ込んで

 パワー勝負で隙間からはじき出す(私の場合はですね。技術が無いので、力)

 ここの水深は約10m

 10mの竿を海中に突っ込んで動かすことを想像してみてください

 まあ、水の抵抗で微動だにしません

 しかも、その先に大きなタモが付いてるので、力を入れても竿だけがグニャリと曲がる

 それで、ガッシリへばりついたウニを強引にひっぺがそうとするんですから無理がある

 

 大変なんですけど、こういう場所は血が騒ぎますね

 

 疲れるし、時間がかかるんですよ

 もっと効率のいい場所を探した方がいい

 

 ここに拘るか

 別の場所に移るか

 

 根がバカなので、素通りできないんです

 なんだか負けたような気がするので、拘って無理矢理採ろうとする

 で、タモが壊れる、竿が折れる

 痛い目を見ると

 

 いつものパターン

 


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