身の程知らずにも
大学の教壇に立つという暴挙を犯してしまった私
その大学から
学生さんの感想みたいなものが送られてきました
見るのがコワイ・・・・・
意外にも概ね好意的な感想が多くて
幸い去年みたいに「ネガテイブ」とか「おかしい」とかいう表現はありませんでした(ホッ)
ただ、私への批評ではないんですけど
ものすごーーーーーーーーーーく
ショックな言葉が
「日本のサケはおいしくない。赤くないし、脂がないし、生で食べたこともない。塩焼きぐらいしかなくてレシピのバリエーションに欠ける」
えっ?おいしくない???
「日本のサケは」とか「生で」って言葉が入ってますんで
輸入された養殖サーモンは美味しいけど・・・・
ってことなんでしょう
天然のサケは生では食べられませんから
うーーーーーん、これには考えさせられますね
開口健さんがアラスカに旅をしたときのことを書いた文で
アラスカにはキングサーモン(マスノスケ)、シルバーサーモン(ギンザケ)、レッドサーモン(ベニサケ)、チャムサーモン(シロサケ)、ピンクサーモン(カラフトマス)といるが、日本で単にサケと呼ばれるチャムサーモンのことをドックと呼んで人は食べずに犬のエサにする。これにはアメリカ人の舌は一体どうなっているのかと疑いたくなる。
というようなことを書いておられて、全くその通りだと思ったんです
私の想像ですけど
日本のサケはおいしくない
そう書いた生徒さんが言うところの「日本のサケ」って、安いお弁当に入ってたり、ホテルの朝食バイキングに出てくるような薄っぺらのサケの切り身のことないんじゃないかと
安いお弁当のとかホテルの朝食とかのサケって輸入のカラフトマスが多いですよね
(単価が安いので)
そもそも日本のじゃないし、サケ(シロサケ)ですらない
でも、スーパーの鮮魚売り場を見れば養殖のギンザケが大勢を占めちゃってますからね
宮古ですらそうなんですから、他の地域は推して知るべし・・・・
今の時代、国産の天然サケ(シロサケ)を食べるのはけっこう難しいのかもしれません
お母さん!子供さんに国産の天然のサケを食べさせて下さいよ~(ToT)
(料理人は)
素材が良いものはできるかぎりシンプルな方法で出しますね。鮮度が悪かったり臭みがあるものはスパイスとか調味料でごまかす(笑)
変にいじくらないってのは素材が良い証拠デス
できるものなら田老で水揚げされた5㎏以上の銀毛のオスサケを大学に持ってって
巨大な切り身にして、炭火で焼いて食べてもらいたい
学生さん!銀毛のサケの身は赤いんですよ
調味料は塩だけ!文句あっか(笑)
美味いか不味いかは食ってから決めでけらいん
「今まで食べてたのは何だったの~」
ってなると思いますよ
多分
ウチの嫁さんも結婚した当時はサケが嫌いだったんです
生臭いって
赤島定置網で獲れた銀毛のサケを食べさせたら
「身が赤い」
って驚いてまして
「ふつう赤いって」
身が赤いって驚くことに驚く私
「うそ!実家のサケは白かったけど」
「あー・・・それは・・・・残念だったな・・・・・ハハッ」
「脂があっておいしい。ぜんぜん生臭くないし。同じサケでしょ?なんでこんなに違うの?あー今まで人生損した」
「赤島のサケだぞ。白いのと一緒にすんなよな」
大学には日本中から学生さんが来てるんでしょう
せっかく岩手に来たんでば
赤島のサケを
食ってってけろ
もし次があるのなら
炭と、銀色のでかいサケを担いでキャンパスへ乗り込んで行ってやろうではないか
熊かっ(笑)