使いよう | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今朝は10回目のウニの口開けでした

 

 漁港へ行くと

 ひどい濃霧です

 こりゃ、誰か迷うな・・・

 漁港内でこれですからね、港を出れば真っ白け

 なんも見えねえ

 

 海の上には目印がないんで、濃霧で山が見えなくなると、自分が今どこにいるのか、どっちを向いてるのかも解らなくなります

 視界も20~30mぐらいしかないんで、雲の中から突然船が現れる

 って感じ

 ちょっとだけ霧がなくなりましたが、数分後にはこう

 

 北からやってきたサスライメイカー1号

 「漁場はどこっすか?」

 「栃内」

 「はあっ?」

 栃内って田老港の南側なんです

 「栃内がなんで北から来たのすか?」

 「霧で迷った~」

 「ああ~」

 

 他にも、けっこうベテランの方も「迷った~」とか「養殖施設に入り込んできたー」とか

 

 今年組合員になった20才のコがいるんです

 息子の同級生

 あいつ、大丈夫かな~?帰ってこれっかなあ~

 って心配してたら、ちゃーんと帰ってきました

 「おー、このガス(濃霧)の中、よく帰ってきたなあ」

 「あ、グーグルマップを見ながら帰ってきました。前を走ってた船が違う方に向かっていくんで焦りましたけど、オレの方が合ってた」

 ベテランの方もスマホは持ってるんでしょうけど、使い方次第なんですねえ

 

 違う方へ向かった船はどうなったんだろ・・・・・

 

 

 


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