釣りたて | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 さっき市場へ行って

 「なんかないすか?」

 「おお!今上がったばっかり」

 去年はあまりの不漁でマボロシの高級品だったスルメイカではありませんか

 入札時間が迫ってるので、急いで箱詰めしたんでしょうバラバラに入ってますけど

 これ、一人で釣ってきたようです

 これからどんどんサイズが大きくなりますから

 

 

 30年ほど前、八幡平に住んでいた頃、田老から水揚げしたばかりのスルメイカをお土産に持って行ったことがあります

 イカは鮮度で味が全然違いますからね

 食べさせてあげたいなと思って

 そしたら

 「これ、腐ってる」

 って言うんです

 「何言ってんですか?ほんの数時間前に上がったばっかですって」

 「オメな、イカっつうのは白いもんだ。こんな黒いのは腐ってる」

 「・・・・・・・・」

 

 食べたら絶句してましたね

 「こんな美味いの食ったことがねえ」

 って

 これから黒くなって、最終的に白くなります

 

 「オレも行ったら釣れますかね」

 「おお、こんな日は朝になっても釣れるんだ」

 漁港内でこの視界、帰ってこれっかな・・・・・

 

 


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