本 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 私、字がメチャクチャ汚いんです

 自分でメモしたものを後で自分で読めないぐらい(笑)

 

 学生の時に将来どんな職につきたいかと聞かれて「小説家」って答えたら、皆に大爆笑されました

 「そんな字で小説家になれるワケがない」って

 

 小説家ってどうやってなるのか解りませんし、魚に携わる仕事について小説の方は忘れてたんですが、東日本大震災を体験して

 「自分が体験したことを世の人に伝えなければ」

 などと大それたことを思いつきまして、仕事の合間につらつらと書き始めました

 

 現実離れした惨状を目の当たりにして、一生忘れないだろうなと思うんですけど、悲しいかな、どんどん忘れていってしまうんですね

 日に日にリアルさから遠ざかってしまう

 なので、忘れないうちに文字にして書き留めようと

 それが留まらない(笑)

 

 そうやって書きためたものを

 「さて、これは人様の前に出していいものかどうか」

 と、ある時、震災の取材にいらした大学の先生に読んでもらいましたら

 「これは本として世に出すべきです。私が出版社を探します」

 と言ってくれまして

 そりゃよかったと待っていましたら

 「ゴメンナサイ。大手では本を出してくれるところが見つかりませんでした。見つかったのは・・・・」

 見つかったのは宮古のタウン誌(笑)

 

 タウン誌を読んだ人の評価は

 「こんなに長い文を書けるんだね」

 とか

 長さですか・・・・・(汗)

 

 長さだけならタウン誌に出た文の優に10倍以上はあるんですけど

 

 

 先日、田老出身の童話作家の方がいらっしゃると聞いたので、図々しくも会ったこともないその方にメールして読んでいただいたら

 「内容は良いんだけど、誰に対して書くのかをハッキリしなくちゃ。田老の人に伝えるだけならこれで十分なんでしょうけど、それじゃもったいない。全国の人に読んでもらうためには、もっと全体の構成をしっかりして、細部も書き込んでいかないと」

 確かに 

 そうなんです

 現状ではただの手記と言われて、返す言葉もございません

 普段は書く時間がほぼ無いので、この連休中に完成を目指したいと思います