通りかかった漁師がのぞきに来て
「こんなに洗うんだあ」と驚いていったほどです
1年性マコンブ、2年性マコンブ、ミツイシコンブと3種類のコンブを洗浄するため、絶対に間違わないように1種類ずつ区切って名前を書いてという作業をしていると、今年から働いてもらっている方が
「なんで分けるんですかあ?」
「種類が違うんです」
「なんで種類が違うのを付けるんですかあ?」
「乾用とボイル用とどっちも行けるヤツと仕向けが違うんです。」
「へえ、そうなんですね」
「日高こんぶって聞いたことあるでしょ。このクロコンブは和名をミツイシコンブっていって、日高こんぶと全く一緒なんです」
「何が違うんですかあ?どうやって見分けるんですかあ?」
「クロコンブは生で食べれば甘いんです。食べてみて下さい」
「またまたあ、甘いわけ無いじゃ無いですか。」
「ホントです。甘いんです」
「また人をからかって。この前だって海水に生のこんぶが入ってたのを出しが出てそうですねって言ったら、飲んでみればって言ったじゃないですか」
「いや、ホントですって」
で、遊走子が無い部分を生でかじって
「ホントだ、ホントに甘い、何でですか?コンブって全部甘いんですかあ?」
漁協に入りたての頃、漁業者にメノコ(マコンブ)とクロコンブ(ミツイシコンブ)の見分け方を聞いたら
「クロコンブは生で食えば甘い。甘かったらクロコンブだあ」
っていうのでかじってみてホントに甘かったので驚いたんです
おでんとかにしめに入っていてもクロコンブはおいしいです
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