サクラマス | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 もう30年近く前、サクラマスの種苗生産をして放流する事業がありまして

 

 摂待川に10万尾の稚魚を放流したのですが、帰ってきたのはなんと2尾

 (ToT)

 回帰率は、えーっと・・・・・

 

 その時放流した稚魚の親は北海道の池産系というやつで、オスメス関係なく海に下るので効率が良いはずだったのですが・・・・

 

 最近の研究者のお話ですと、サクラマスは地域によって遺伝子的にだいぶ違うそうで

 同じ岩手県でも沿岸北部のと南部のと北上川水系のでは、それぞれ違う系統とか

 岩手の中でも違うんじゃ北海道産のを放してもダメでしょうねえ

 

 今にして思えばですが(その頃はDNA分析とか無かったでしょうし)

 

 県では、沿岸に遡上したサクラマスから卵をとって種苗生産して川に放流する事業に取り組んでいるとか

 おお!素晴らしい!

 なんとか成功してサクラマス資源が増えることを期待しています

 

 が!

 親となるサクラマスの最大の供給地であった安家川が台風10号で壊滅的なダメージを受けまして、親魚の捕獲は当面できそうもないそうです

 

 他の河川にも少しは遡上するんでしょうから、なんとか数を集めてサクラマスの増殖事業を続けてもらいたいものです

 

 川にいる「ヤマメ」ヤマメとして放流されたものの多くは多摩川産のヤマメがルーツになったもので、ほとんど海に下りません。川でヤマメを釣るという観点から行けばほとんど川に留まってくれた方がいいわけですから

 

 岩手在来の「ヤマメ」は川に残るもの(ほとんどオス)海に下るもの(ほとんどメス)と両方の性質をもった魚ですので

 

 できれば天然魚が再生産できる環境があることが一番ですけど、現状だとそうも言ってられません

 放流するしかないのであれば、できれば地元の魚が親であって欲しいです

 

 岩手県の水産部門の皆様、期待しております

 そのための協力は惜しみませんので、どうか

 

 今朝は定置網にサバが23t入網しました

 サバを追って大型魚が入ってきてるかも

 ( ̄▽ ̄)

 


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