メタボアワビ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 ウニは通常身だけで売られてますので、痩せたのや色の悪いのは市場に出なかったり、とても安い値段で取引されますが、アワビは貝殻付きで生きた状態で販売されることが多いです

 

 上から見ると貝しか見えないので、痩せてるのか肥えてるのかよく解りませんが、痩せたのは貝ばっかりで食べるところが少ないし、味もおちるような気がします

 

 岩手の場合、アワビが漁獲されるのは11月~1月の他、夏場に若干の潜水採捕があるぐらいなので、その他の時期に生きた状態で販売されているのは、他の地区から来たものか、蓄養されたアワビということになります

 

 蓄養すると太らせるのはなかなか難しくて、普通は徐々に痩せていきます

 

 閉鎖循環方式(要するに新しい海水を入れない)で蓄養していたアワビのことをしばらく忘れていたら激やせのモデル体型

 あわびは痩せたらダメなのよ

 

 忘れててゴメン

 よし!太らせてやろう!

 突発的アワビのメタボ化計画

 

 こんぶを食べたあわびは甘みが強くておいしいので、アワビとコンブを一緒に蓄養

 ボイルしたものや冷凍したコンブはすぐに腐るので、毎日残餌をとらなくてはなりませんが、あわびの餌となるこんぶを生かしておくと残餌をとる必要なし

 食べかすなんかはゴミ自動感知式自走型生体底掃除機2号(ナマコのことです)が勝手に除去(食べてくれます)してくれます

 しかも底掃除機自体が成長して食べられるというおまけ付き

 

 水槽は基本ほったらかしなのに、どんどん太ってこのとおり

 身の厚みを見て下さい

 これ、間違いなく美味いです

 一流の料理人の方にぜひ評価していただきたい

 興味のある方は加工場(0193-87-2221)の山本までお問い合わせ下さい

 

 O女史が見たら

 「画像じゃなくて食べさせてから言って欲しいわね」

 って言われそう

 

 

 今日はコンブの母藻を受け取るために種市まで行ってきましたが、道中に見える台風の被害は目を覆うばかり

 特に下安家のふ化場はひどいです

 他の漁協の職員も

 「あんまりにも酷すぎて何も言えません」

 

 車にはいつもカメラを積んであるんですけど、撮る気にはなりませんでした