おくれ
コンブの子嚢斑のことを田老ではこう呼びます
子嚢斑(しのうはん)とはコンブの表面に出る模様のようなもので、ここから遊走子(ゆうそうし)つまり種を出します
普通の状態で見ると「色がちょっと違うかな」ぐらいなんですが、透かしてみると
ちなみにワカメには遊走子を出す専用の器官があります
ヒダヒダでヌラヌラ
そうです、メカブです
コンブの場合は葉に模様が浮き上がるだけで、ぱっと見ではただのコンブ
種付け作業をする際には、子嚢斑が出たコンブを選んで、葉の表面を滅菌した海水で何度も洗ってほんの微細な汚れまで洗い流します
ほんの少しの汚れが入っても栄養たっぷりの培養液の中では爆発的に増殖してしまうので、真剣に洗いますね
使う道具はタワシとスポンジ
「えっ?種が出る部分をタワシで擦るの」
って思いますよね、デリケートな部分ですから
擦るんです。しかも思いっきり
でも大丈夫、ちゃーんと種が出ます
今年もコンブの種付け作業が始まりました
種を付けてから、だいたい40日ぐらいで目で確認できるほどの大きさまで成長して、漁業者に渡します
さあ、これから約40日間、眠れない日々が始まります
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