濃いブルー | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 黒潮がやってきたんでしょうか、海がやたらと碧いです

 遠く見渡す閉伊崎・魹ケ崎も碧くて、空も青くて

 養殖作業の方は、そろそろワカメ種糸の掃除を始まったみたいです

 7月の下旬から8月の上旬にシュロ糸へワカメの遊走子を付着させて海水中に吊り下げていますが、約1ヶ月半の間にドロが付着して種糸の表面を覆ってしまうんです

 

 田老の海はきれいですからそんなにドロが付着するわけは無いんですが、顕微鏡で糸の表面を見ると理由がわかります

 

 ヨコエビと呼ばれる甲殻類の仲間が海中に漂う細かいゴミなんかを集めて糸の表面に巣を作っているんです

 そのため揺すったぐらいでは全く落ちません

 

 漁業者の皆さんは種糸を一枚ずつタワシや金ブラシでこすってドロ(巣)を落とします

 

 「わかめの種は落ちないの?」

 って思われるでしょ

 落ちないんです

 幼い葉まで成長するとブラシなんかで擦ったら一発で落ちちゃいますけど、今の時期はまだ葉になってませんので、ブラシぐらいでは落ちません

 

 普通はワカメの種糸を買ってきて養殖するケースが多いみたいですけど、田老の漁業者は自分で種付けから行います

 そろそろ養殖も忙しくなってきます

 


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