なんか釣りたい | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 「お父さん、月曜日休みなんで、タケと釣りに行きたいんだけどさあ、何持って行けば良い?」


 次男は小1からサッカー少年団に加入していて、土日はほとんど試合やら遠征やらで、自由な休みは数えるほど

 中学になってちょっと余裕ができて、たまーに自由な休日ができるようになりました



 「何持って行くって、何が釣りたいのよ?」


 「とにかくデカイの」


 「岸壁でデカイの?いねーべ。まあアイナメぐらいか?」


 「アイナメってどう釣るの?」


 「ワームとかでやってんな。岸壁だと。オレやったことねーけど」


 「じゃそれ」


 っていうことで


 昨日の午前中はコンブ種苗の培養に使う海水を運搬して、午後に次男と宮古の大きな釣具屋へ


 若い店員の兄ちゃんをつかまえて

 「初めてワームで釣りするんですけど、何買えばいいの?」


 「まあ、スタンダードなところだと・・・・・こんな感じですかねえ」

 というワームと針を購入し、その足で漁港へ



 釣れない。全く。ピクリとも


 「おとーさん、なんにも引かないよ」


 「やっぱ、専門店じゃなきゃダメじゃねーの。釣り方聞いてくっか」




 今度は宮古で唯一のルアー専門店へ


 「必ず釣れるワームをください!」(キッパリ)


 「(失笑)魚の大きさとか、季節とか、海の状況で違ってくるんで。どこで、何を釣るの?」


 「漁港で、アイナメです」

 「漁港じゃあ、あんまり大きな魚はいないから、小さめのワームかな」


 「障害物とか多いの?」

 「けっこうあると思います」


 「じゃあ、引っかかりにくいように中通しのオモリで、針はこれがいいか。ワームの付け方解る?」


 「解りません」

 「こうやって通して・・・・・・・こうやると引っかかりにくいから。投げたら底まで落としてゆっくり巻いてくるんだよ」

 一通り教わって帰宅


 帰ったらずーっと針の刺し方を練習する次男

 (そんだけ真剣に勉強したら、学校の成績も上がるだろうに・・・・・・)


 あっ オレも昔よく言われた( ̄_ ̄ i)



 昼休みに家に帰って次男の昼メシを作ってたら


 「釣れたー!」

 「ふーん。アブラコ(アイナメ)かあ?何匹?」

 「スイコ(ソイ)8匹」

 「え?8匹も?こんな真っ昼間にスイコが釣れんの?うそだべー」

 (ソイって夜行性で昼間はほとんど釣れないんですけど)

 「ほら」


 次男が差し出したバケツには確かに8尾のソイが

 まあ、あまり大きくはないですけど


 「やっぱ専門店は違うかあ?」

 「なんか、ワームの付け方でけっこう違うみたい」




 帰ったらソイをおろさねば・・・



 「なんでこんなに釣って来るの!」

 子供の頃は、私が釣ってきた魚を見て母が怒る意味が解らなかったけど


 今はよーく解ります


 (^_^;)



 


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