「売れなかった」と「売らなかった」は１字違いでも大きな違いがありますね。
ホリプロは60年に堀プロダクションとして設立され、当時1社独占の渡辺プロに次ぐ売り上げを挙げていた。70年代に百恵さんらを擁しさらに勢力を拡大した。しかし、特に百恵さんのブレイクによりプロダクション全体の24％を、百恵さん一人で稼ぎ出すことになった。
百恵さんのレコードの年間売上は
74年 4位 75年 4位 76年 2位 77年 3位
78年 7位 79年 4位 80年 3位
とミリオンセラーはないがコンスタントにシングル、アルバムを売り上げ7年間ベスト10以内を誇った。
映画の興行売り上げは
伊豆の踊子 8.3億 潮騒 5.2億 絶唱 9.1億
エデンの海 6.5億 風立ちぬ 7.9億 春琴抄 8.8億
泥だらけ 9.8億 霧の旗 8.9億 ふりむけば愛 8.6億
炎の舞 9.2億 ホワイト・ラブ 8.6億 天使を誘惑 9.5億
古都 10.5億
で現在に換算すると3倍程とのことで、常に20億円以上となっていた。
78年秋口に週刊誌に百恵さんの独立話が載ったそうであるが、この時は本人が否定したようだが、後にないわけではなかったと言っている。「あの人」が作った借金の返済が終わった？、給料が安い、専属バンドが欲しいなどの不満があったことは事実らしい。
百恵さんに出演依頼があると、新人が抱き合わせで付けられることを考えると、関連売り上げもあり実際は24％よりも多かったかもしれない。
シングルの売り上げは
夢先 46.8万 イミテイション 48.4万 秋桜 46万
赤い絆 21.5万 乙女座31.4万 プレイバック 50.8万
絶体絶命 37.6万 いい日旅立ち 53.6万
美・サイレント 32.9万 愛の嵐 32.8万 しなやか 27.1万
で、78年秋口はいい日旅立ちの頃でその後売り上げが減っているが、もしや百恵さん一人に売上が集中することを恐れ、出荷制限をしていたのではないかとの噂もされていた。
都市部では売り切れ状態がたびたびあったとの事実があったそうで、レコードが「売れなかった」のではなく「売らなかった」と言う疑惑がありました。本当はもっと売れたのかも知れないと言うことです。
曲はその疑惑の頃78年12月「曼珠沙華」から「夢のあとさき」、J-POP風ではなく大正ロマン風、ちょっと言い過ぎかな(^O^)