11冊目:倒産続きの彼女 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

倒産続きの彼女

新川帆立

2023/05/24

 
 

 

 

 

 

★ひとことまとめ★

連続殺「法人」事件の犯人は誰か?

 

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

彼女が転職するたび、その企業は必ず倒産する――
婚活に励むぶりっ子弁護士・美馬玉子と、高飛車な弁護士・剣持麗子がタッグを組み、謎の連続殺「法人」事件に挑む!

(あらすじ)
山田川村・津々井法律事務所に勤める美馬玉子。事務所の一年先輩である剣持麗子に苦手意識をもちながらも、
ボス弁護士・津々井の差配で麗子とコンビを組むことになってしまう。
二人は、「会社を倒産に導く女」と内部通報されたゴーラム商会経理部・近藤まりあの身辺調査を行なうことになった。
ブランド品に身を包み、身の丈にあわない生活をSNSに投稿している近藤は、会社の金を横領しているのではないか? しかしその手口とは?
ところが調査を進める中、ゴーラム商会のリストラ勧告で使われてきた「首切り部屋」で、本当に死体を発見することになった彼女たちは、予想外の事件に巻き込まれて……。

 

 

【感想】

出産予定日まであと1週間です〜キョロキョロ

あっという間〜。けど、前回の検診ではまだまだ産まれなさそうな雰囲気でした汗うさぎ

いつくるかわからない陣痛にドキドキしています滝汗

ハイハイとの初めての共同作業(出産)ビックリマーク頑張ります〜OK

 

 

さて今回読んだ作品ですが、先日読んだ「元彼の遺言状」の剣持麗子シリーズですうさぎクッキー

本作の主人公は剣持麗子ではなく、麗子の後輩弁護士・美馬玉子が主人公です。

以下あらすじです本

 

両親を亡くした玉子は祖母と2人で暮らしており、弁護士として働く傍ら祖母の世話も行っている。

自身のことを不美人と自覚している玉子は男受けを意識したファッションや言葉遣いを徹底しており、生まれながらに容姿も能力も実家にも恵まれている同じ弁護士事務所の先輩・麗子に苦手意識を感じていた。

 

同期の古川が風邪で事務所を休んだことにより、玉子は麗子とコンビを組み案件対応することになってしまった。

案件の内容は、有名なアパレル企業”ゴーラム商会”から寄せられた奇妙な内部通報についての調査だった。

「経理部の『近藤まりあ』、彼女が転職するたびに会社がつぶれる。彼女が勤務した3社はすべて倒産した。彼女が不正をして潰してまわっているのではないか。」

ゴーラム商会も現在倒産しそうな状況で、同事務所の倒産チームが対応中である。

一個人が意図的に会社を倒産させて回るなど俄かには信じがたい内容だが、ボスの指示に従い玉子と麗子は内部通報について調査をすすめることになる。

 

ゴーラム商会にて近藤まりあへの聞き取り調査の際、玉子たちはゴーラム商会総務課長・只野愛子の首切り遺体を発見してしまう。

また、ゴーラム商会を担当していた倒産チームの弁護士・川村も何者かに刺され、一命はとりとめたものの意識不明の状態となってしまった。

2人の事件にはゴーラム商会が関係していると考えた津々井は、内部通報の件の継続調査を指示する。

 

玉子、麗子、そして風邪から復帰した古川の3人で調査を進めていくうちに、近藤まりあが勤務後に倒産した3社に奇妙な共通点があることが発覚する。

近藤まりあは何者なのか?なぜ彼女が勤務後会社は倒産したのか?なぜ只野愛子は死ななくてはいけなかったのか…

 

 

読んでいくうちに玉子の生い立ちを知ることになるんですが、不憫でしょうがない赤ちゃん泣き

両親が亡くなった理由もそうですが、唯一の家族である祖母も亡くなってしまうし、祖母の婚約者とようやく打ち解けられたと思いきや婚約者も殺されてしまうし…泣くうさぎ
けれど、その状況に悲観することなく、自分は弁護士として生きていくと前を向ける玉子偉い…泣くうさぎ
 
単に企業を倒産させて回る女性の話(間違ってはいないんですが)だと思っていたのですが、想像していたより闇が深いお話でした。知ってはいけない存在、名前を口にするだけで危険なヴォルデモートのような存在が絡んだお話だとは。
初めの方から、この人怪しいかな?と思っていた人物が実際組織の一味だったのですが、にしても用済みになるとすぐに殺されてしまうとは…恐ろしい組織だと思いましたもやもや
 
自分の家族が企業からの解雇が理由で自殺してしまったら、その企業を潰したいくらい恨むのだろうか…赤ちゃんぴえん
優秀だったのに非正規だったから解雇された。能力のない正社員は守られるのに何故。
そういう気持ちもわからなくはないですが、でもそれが非正規だしなあ~と思う気持ちもあります。
もちろん時代によって正社員で採用されるのが非常に難しかった頃もあると思います。なりたくて非正規になったわけじゃないという人もたくさんいると思います。。。
けれど、それでもその時代にも正社員で採用された人もいるわけで…それが能力なのかコネなのか学歴なのかはわかりませんが、企業側から何かしら優秀と思われたから正社員として採用されたんですよねうーん

優秀で能力があって正社員と同等に見てもらいたいなら、どうにか努力して正社員になるしかないんじゃないかな〜と思いますショボーンあせる

 
まあでも今は実力主義で年齢よりも実績で見てくれる会社も増えたと思いますが、昔はそうじゃなかったんだろうな〜
学閥とか単純に勤続年数が長い=偉い、みたいなのもあったんだろうな〜
でも本当に優秀な人は評価されていた気もする。。。その時代に生きていないからわからないけれど…真顔
 
 
前作と同じく、テンポよく読み進められるのですぐに読み終われます本
「剣持麗子のワンナイト推理」も読んでみたいと思いました電球