凡人の怪談-不思議がひょんと現れて
工藤美代子
2022/04/03
★ひとことまとめ★
......ノーコメント
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
おばけが見えたり不思議な体験をする著者のちょっと笑える不思議な日常。霊感はそれほどないのに奇妙な出来事にいつも遭遇してしまう。自宅のクローゼットにあった骨壷、あの世からの電話回線。心霊写真の話から背中に乗っかった悪魔さんのこと、まで。不思議がひょんと現れていつも笑いとともに去っていく。
話題の「婦人公論」連載エッセイの待望書籍化。
【あらすじ & 感想】
久しぶりに途中で読むのやめようかと思った作品です
怪談が好きなので、タイトルだけ見て読んでみた作品です。
内容がつまらないということではなくて、エッセイストさんの場合、自分と合う合わないがありませんか?
私はちょっと工藤さんと感覚が合わないかな~と感じてしまって、読み進めても悶々とした気持ちが募る一方でした
幽霊や不思議な体験をありえないと否定するわけではありませんが、こう立て続けにエピソードがあると、本当に何かを引き寄せてしまう体質か、もしくは物事をそういう見方で見ているかのどちらかではないか?と思ってしまいます
(厄年に悪いことがあると、全て厄年だからだ…!と感じてしまうように…)
工藤さんの周囲の人も不思議なエピソードをたくさんお持ちですが、類は友を呼ぶということでそういう体質の人が集まるのか…
どうなんでしょう。
いくつものエピソードの中でも、最もありえない、というか読むのを本気で止めようと思った話がこちら。
【演技のわるいものが集まる館】 より
初めてふたりで日本に里帰りしたときに、田舎のお寺の前を歩いていたら、急に立ち止まったことがある。何をするのかと見ていたら、(中略)白く変色している塔婆を、その人はポキポキとへし折って、6個ぐらいの木片にした。
そして、「これ、家に飾ったらきれいだね」と言ったのである。(中略)
ろくに先祖の墓参りもしたことがなかったので、塔婆の意味さえ知らなかった。(P117-118)
色々とツッコミどころがあるのですが、
お寺のものを勝手に持って帰ろうとする友達にもビックリですが、長らく海外にいるからと言って塔婆(卒塔婆)を知らないということもビックリ…
お墓の付近にあるって時点で、お墓に関するモノということがわからないのだろうか…
塔婆を知らないことは、百歩譲ってそういう人もいるかもしれないと思えるけれど、お寺のものをへし折って勝手に持って帰る友達に対して、止めもしないところは……
私とは考え方がまるで違うな…怪談というよりこの人たちが恐怖だと感じてしまった。
そしてこのエピソードをエッセイとして公に書いてしまうところにも…。
ちょっと私の感覚とは合いませんでした~。。。