チュベローズで待ってる AGE22
チュベローズで待ってる AGE32
加藤シゲアキ
2021/09/24
★ひとことまとめ★
上巻は良かった
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
2015年秋、僕はホストにスカウトされた――。
歌舞伎町の夜に交わる男と女のミステリー巨編
現役アイドルにして、小説家。唯一無二の肩書を持つ加藤シゲアキが満を持して放つ
上下巻500ページの大長編が緊急発売!
■AGE22
「ホスト、やるやんな?」
就活に惨敗し、自暴自棄になる22歳の光太の前に現れた、関西弁のホスト・雫。
翌年のチャンスにかけ、就活浪人を決めた光太は、雫に誘われるままにホストクラブ「チュベローズ」の一員となる。
人並み外れた磁力を持つ雫、新入りなのに続々と指名をモノにしている同僚の亜夢、ホストたちから「パパ」と呼ばれる異形のオーナー・水谷。そして光太に深い関心を寄せるアラフォーの女性客・美津子。ひとときも同じ形を留めない人間関係のうねりに翻弄される光太を、思いがけない悲劇が襲う――。
■AGE32あらすじ
2025年夏、ゲームの主人公は僕じゃなかった――。
すべてを覆す愛と衝撃のラストシーンに驚嘆
【感想】
加藤シゲアキが好きというわけではないのですが、件のお客様からいただいたので読みました
もともと、「ピンクとグレー」が発売されたときに読んでみたいな~と思ったのですが、なんだかんだ読まずに今に至る…。
こちらの作品は読んでから3週間以上経ちましたが、感想…なんて書いたらいいんだろうか…と、別の本のブログを先に書いてしまうくらい感想に悩みました。
お客様から本をいただいた時、
「いや~どうせアイドルの片手間でやってるんでしょう?買ってるのも、彼のファンでしょう?と思っていたんだけれど、上巻を読んでびっくりしたわ
馬鹿にしててごめんと思ったわ。上巻読んだらびっくりすると思う。ちゃんと小説家だなと思ったわ~
けどね、下巻を読むともっとびっくりすると思う!どちらかをゴーストライターが書いたのかと思うくらい、下巻はつまらないのよ」
と言われていたので、下巻は微妙という刷り込みもあったかと思うのですが、下巻は私も飛ばし読み状態でした。。。
上巻のストーリーは、
母子家庭のため母と妹を養う必要があるのに、就活に失敗してしまいヤケになる主人公の光太。
歌舞伎町で立ち尽くしているところを、ホストの雫に声をかけられ、就活浪人をしつつホストクラブ「チュベローズ」で働くことになる。
チュベローズでの出会いや裏切りの中、ある日訪れた客は光太を最終面接で落とした、第一志望だったゲーム会社「DDL」の面接官・美津子だった。
光太は自分を落とした美津子を利用し、翌年の就活でDDLの親会社、「AIDA」からの内定獲得を目指す。
美津子を利用しているつもりが、彼女にだんだんのめり込んでいく光太。
恋人とも別れ、自分には美津子が必要だと思い始める。
美津子の作戦と特訓の成果があり、無事AIDAに合格した光太だったが、そんな矢先美津子が自殺したことを知る…。
という、スピード感のある展開で、え!?どういうこと!?と思うような内容でした。
一般人がホストで働き出し、人付き合いや金遣い、価値観が変わっていく様が描かれています。
ただ、問題の下巻…
近未来の話なのでハイテク機能が色々とある設定。自動運転タクシーもあるし、ホログラムを出すようなデバイスもある。ここらへんからもうSFっぽくて何でもあり感。
美津子の甥に半脅迫?されて美津子の自殺の真相を調べることになったり、
光太の妹が失踪事件に巻き込まれたかと思いきやグレてキャバクラで働いてただけだったり、
AIDAのゲームにNPO法人から抗議文が出されてピンチに陥ったり…
考えていたアイデアを全て詰め込みました!!というストーリーで、とっちらかった印象でした
なんか、壮大なスケールの話になってしまった。
特に美津子に関しては、こんな人間いるか…?と思ってしまいました。
ざっくりまとめると、
光太は美津子とタッグを組んだことで色々と知恵を付けてもらい、
美津子の死後も、自分が世界の主人公のように今までの経験活かして俺の人生生きるぜ!(けど美津子のこと忘れられない…)みたいな感じだったのが、
実はぜーーーんぶ美津子や周りの人間によって仕組まれていたことで、光太は台本通り動く役者でしかなかったというような話、でしょうか。
上巻と下巻がちぐはぐというか、まったく別の映画を見せられているような感覚でした。
続きモノの映画の後編を見に行ったのに、監督が代わって急に壮大な話になっていて、
え?こんな話だったっけ‥‥?私の見てる映画間違ってないよね…?と思わず確認してしまうような感覚。
私の感覚としては、子供の頃原作を読まずに見に行ったハリーポッターの映画が近いかもしれない。
3作目(賢者の石~アズカバン)まで見て、
続編か~と炎のゴブレット見て、
え?ハリーポッターってこんなシリアスな話だったっけ?人も死んじゃうの!?って思った気持ちに近いかも。
え~全然そんな空気なかったじゃん…
急にストーリー動かすじゃん…
って子供ながらに思った感覚に近い。(原作読んでいれば違ったんでしょうけれど)
私の例えがわかりづらいですが、急に監督が代わってジャンルも変わっちゃった映画のような感じがしました。
ただ、
普段小説を読まない人でも読みやすい文章(若いファン層でも十分最後まで読めそう)だとは思いました。
そういう意味では、普段あまり小説を読まない層向け(どんでん返しというか、ジェットコースターのようで、読んでいて飽きない感じ?)かなと感じました。
だから、ターゲットにしている層に、私が当てはまってないだけなのかも。
ターゲットは…
加藤シゲアキのファン(これマスト)で、
年齢は20代前半~加藤シゲアキの年齢くらい、
普段はあまり小説は読まないけどシゲが書いたなら…で読むくらい。
伏線張りまくりの難解なミステリーだと読んでいて難しいだろうし、単調なストーリーだと飽きちゃいそう。
パソコン世代ってよりはスマホ世代だと思うから、近未来の話も入れて…って感じ?
そういう意味では、ターゲットには刺さるストーリーなのかもしれないです。
NEWSつながりで小噺…、
まっすーが地元同じで、学校の先輩でした
一度地元のカフェに行ったとき、前?にまっすーがいたことはありました
知り合いがまっすーの姉と同級生で、昔はたまにまっすーとも会ってたって言ってたなぁ〜