44冊目:鳥獣戯画の国 たのしい日本美術 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

鳥獣戯画の国 たのしい日本美術

金子 信久

2021/06/07

 

 

 

★ひとことまとめ★

色々な鳥獣戯画が見られますうさぎ

 

 

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

国宝、鳥獣人物戯画のレジェンドとしての輝き。
私たちの心を遊ばせてきた、「楽しまれてきた歴史」。
この絵巻が生まれるべくして生まれた日本という国を眺めてみよう。

残された様々な模写だけでなく、伊藤若冲、歌川国芳、河鍋暁齋、曽我蕭白、森狙仙……動物が好きすぎる絵師たちのユニークな作品に受け継がれた、--鳥獣戯画--の遺伝子。それは昔話や伝説の中でも確認できます。

「伝説的なおかしな動物の絵」が、どのように日本人の心をとらえ、動物絵画のスタイルとして定着してきたか。府中市美術館でのユニークな企画で注目を集める著者による、新しい動物絵画史。

かわいくて、愉快で、どこかおかしい--そんな愛おしい作品を多数掲載。

第一章 --鳥獣戯画--の楽しさ
第二章 --鳥獣戯画--の子どもたち
第三章 動物ものがたり
第四章 不思議と夢想 -ウサギとキツネ-
第五章 動物たちの心

 

 

【感想】

鳥獣戯画と聞いて、どんな絵を思い浮かべますか目

私は、兎と蛙がお相撲しているあの有名な絵を思い浮かべますうさぎカエル

以下、本を読んで得た知識です本

 

そもそも鳥獣戯画の国宝としての本名は、「鳥獣人物戯画」と言います。

全部で4巻からなる絵巻なんですが、実は全く別々の絵巻が集められ、整理されて、いつの間にか4巻の絵巻になったようです!

それぞれ、甲・乙・丙・丁と呼ばれ、私が思い浮かべるあの兎と蛙のお相撲シーンは甲巻に収録されているとのこと。

巻によって絵柄や登場人物(動物)が異なりますひらめき電球

 

甲巻:有名、人のようにふるまうおかしな動物たちが登場

乙巻:普通の動物

丙巻:前半が遊びに興じる人の姿、後半は甲巻と同じような人のような動物たち

丁巻:人が繰り広げるおかしな場面

 

作者は鳥羽僧正(とばそうじょう)との言い伝えがあるようですが、証拠はなく、巻によって、また部分によって描き手も時代も違うそう。

私たちが耳にしている鳥獣戯画というネーミングは近代につけられたもので、古い時代では「シャレ絵」、「獣物絵」などと呼ばれていたようですひらめき電球

 

こちらの本には80作品点以上の鳥獣戯画が掲載されているのですが、その中でも私のお気に入りを載せますお願いラブラブ

 

 

甲巻第13紙~第14紙 追いかけっこ

これはあの有名な兎と蛙の絵ですが、左側のひっくり返っちゃってる蛙がなんとも言えませんゲラゲラ

大丈夫か!?と覗き込む兎さん。果たして蛙は無事だったんでしょうか…?

 

 

歌川国芳:金魚づくし 酒のざしき

金魚がめちゃくちゃ可愛い~!!!

まだ蛙になっていないオタマジャクシもいます。

どんちゃん騒ぎという言葉がぴったり日本酒

ちなみにこちらのサイトより無料スマホ壁紙ダウンロードができますお願いハート

 

 

歌川国芳:金魚づくし にはかあめんぼう

こちらも金魚づくしですが、「にわか雨」ならぬ「にわかアメンボ」にあたふたする金魚たちが描かれていますラブ

子ども金魚も可愛い~ハート

右下の、傘(蓮の葉?)がないから自分の尾びれで雨除けする金魚も面白いです笑い泣き

色鮮やかで素敵です。

 

 

歌川広重:吐く男と犬

上が「吐く男と犬」なのですが、気分が悪く吐きそうな男に対して、桶を持ってきてと指示する父(?)犬、子犬なのかよちよち桶を持ってくる犬、どしたどした?と様子を見る母(?)犬ビーグルしっぽビーグルあたま

のほほんとする絵です。

 

 

河鍋暁斎:猫と鼠の行進

引っ張る鼠たちと、凛々しい猫の顔が何とも言えませんw

 

 

↓”金魚づくし”のしおりが売ってるんです~晴れ
すでに3枚違う柄を買ってしまったので、買おうかどうか悩んでます…(3枚セットなので…)