12冊目:迷惑メールは誰が出す?
岡嶋 裕史
2021/03/23
【Amazon内容紹介】
見知らぬ相手から、なぜ次々に怪しいメールが届くのでしょうか?あなたのメールアドレスが、どうして世界中に知れ渡ってしまうのでしょうか?迷惑メールを送ると、一体誰にどんな利益があるのでしょうか?そして、この無差別なメール攻撃はどうしたら防げるのでしょうか?
企業の通信システムを麻痺させ、人心をも破壊する迷惑メールの全貌を解明し、現代のネット社会の闇に迫ります。
【感想】
またまたまた仕事関連の本です
Amazonの評価が結構低いのですが、レビューに書かれている通り良く言えばわかりやすく丁寧、悪く言えば浅くて物足りないです。
ただ、私は迷惑メールについて詳しく知りたかったというより、人に説明するための表現方法やボキャブラリーを増やしたいという目的で読んでいたので、特に不満はありません
むしろとても分かりやすく書かれているので、メールの仕組みなどが全く分からない方が読むには良い本だと思います。
2008年に出版された本ですし情報が古いのは仕方ないですね。今はメールだけではなくSMSやLINEなどを悪用した迷惑メール(?)も出てきましたからね。
雑学的な部分だけ書きます~
・「スパムメール」とは?
アメリカHormel Foods社の缶詰「SPAM」が語源だと言われています。(中略)それがなんで迷惑メールに?と思われるかもしれません。
モンティ・パイソンのコントで「SPAMしか置いてないレストラン」というネタがあって、そこで客が「SPAM、SPAM、SPAM、SPAM…」と連呼するのが、迷惑メールのイメージにそっくりだから…なのだそうです。
真偽はともかく、現在ではこれが定説になっています。(P25-26)
→語源は知りませんでした イギリスのモンティ・パイソンというコメディアングループが、コメディ番組で「スパム」というネタを行い、そこから来ている、ということはWikiにも書いてありますね。
けれど、誰が初めに「そうだ!スパムと呼ぶことにしよう!」って決めて呼び始めたんでしょうね
・メールのしくみ(P40-44)
メールの原型のしくみは、送信元のパソコンto受信側のパソコンのやりとり。
その場合、受信側のパソコンの電源が入っていないとメールの受け取りができず、送信元に戻ってしまう。
パソコンが使われだした初期の初期は、一度買ったら電源を落とすことなど考えもせず24時間使い続けていたため、特に問題は生じなかった。
しかし、パソコンが普及していくとともに、「電気代がもったいないから、使わないときは電源を落とそう」という考えが浸透していき、それに伴いメールサーバを利用したメールシステムが普及した。
現在のメールシステムは、メールサーバと呼ばれるメール専用のコンピューターを用意し、メールの送受信を中継してもらうようになっている。そうすることによって、たとえ受信側のパソコンの電源が落ちていたとしても、メールは受信側メールサーバーに蓄積されるため、送信元に戻ってしまうことはなくなる。
メールは受信側メールサーバーに蓄積されているため、受信側は自分でサーバーにメールを取りに行く必要がある。(=メールソフトで送受信ボタンを押す)
→本の文章そのままだと膨大な長さになるので端折って書きました
昔は電源つけっぱなしだったんですね~!
パソコンの歴史についても調べていく中で、「欧米の人は電源を落とさない人のほうが多い」と書かれたサイトもあったのですが、どうなんでしょうね??
少なくとも日本では「電源を落とす」ということがスタンダードになってるかなと思います。(サーバーなどを除いて)電気代削減というよりは、パソコンの耐久性を考えてのほうが多いんじゃないんですかね
「欧米の人は電源を落とさない人のほうが多い」ということが本当であるならば、海外メーカーのパソコンは24時間稼働を前提に作られているのかもしれませんが、少なくとも日本メーカーは違うんじゃないかな~と思います。(日本メーカーでも内部部品は海外のものだったりするので、あんまり変わらないかもしれませんが。)
・「404 Not Found」(P54-55)
インターネット上のサーバはときとしてこの数字で、今何が起きているかを知らせてきます。100の位の値で大枠をつかむことができるようになっています。
200番台:正常です。
300番台:続きをお願いします。
400番台:一時的なエラーが発生しています。
500番台:致命的なエラーが発生しています。
「404 Not Found」は「ページが見つからないという、一時的なエラーが発生しています」の意味。アドレスを間違えただけかもしれないし、ちょっと移動しただけかもしれない。少なくとも相手のサーバが壊れているとか、そういうエラーではない。
→上に書いてある数字は”HTTPステータスコード”といって、HTTPにおいてWebサーバからのレスポンスの意味を表現する3桁の数字からなるコード、とのことです。(こちらのサイトより。)
400番台だと、
400 Bad Request→400番台で定義されているエラーのどれにも当てはまらないとき
403 Forbidden→クライアントにリクエスト先のアクセス権がないとき
404 Not Found→リクエスト先のページが存在しない場合に表示される、URLのスペル間違いやページがすでに削除されているなど。
408 Request Timeout→リクエストに時間がかかり、完了しないまま時間切れになったとき。ファイルが大きすぎたり、サーバーが混雑していたりなど。
があるようです。404、408に当たることが多いかな~と思います。404ならまずURLを確認ですが、URL手入力してサイトに行くことってあまりないと思うので、ページが削除されていることが多いんですかね
私自身、あるサイトから携帯電話番号やメールアドレスなどの会員情報が流出してしまったことによって、日々迷惑メール・迷惑SMSに悩まされているので、本当に迷惑メールは根絶してほしいです
メールアドレスが簡単に取得できるのは便利でもありますが、悪い人からしても便利なんですよね~。ブロックしてもブロックしても新しいアドレスを作って送ってきますからね~。SMSだと非通知で送っても来れますし。。。本当に「迷惑」ですよね。
まあでも、迷惑メールが減らないのって、一定数引っかかってしまう人がいるからだと思うんですよね~。誰も引っかからなければ、送るだけ無駄なので、別の手段を使おうと思うはずです。
ですが、いまだに迷惑メールが廃らないのは、どんなに注意喚起されていても開いてしまったり、返事をしてしまう人がいるからだと思うので、迷惑メールを無くすには”引っかからない”が一番効くと思います。(振り込め詐欺なども同じですね。)
普段からニュースなどから注意喚起情報を集めるようにして、おかしなメールは開かない!返信もしない!ブロック&削除!を徹底してほしいです