29冊目:一度だけ | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

一度だけ

益田 ミリ

2020/08/16

 

 

 

★ひとことまとめ★

アラフォー女性の気持ちを代弁してくれているような本です。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

一年に一度でいい。熱く、熱い、夜が欲しい。

30代姉妹で二人暮らしを続ける派遣社員ひな子と介護ヘルパー弥生、彼女らの母親・淑江とその妹・清子、二組の姉妹の物語。夫が遺した財産で自由きままに暮らす清子はひな子を誘い、往復ビジネスクラスの一人180万円かかるブラジル旅行に出かけた。日本に残された弥生はひな子が不在の間、「毎日新しいことをするルール」を自分に課すのだが……。一年に一度、ステージ上の誰もが光り輝くリオカーニバルの煌めく美しさと、一見平凡に見える日常が時折放つ輝きの強さを丁寧に描く九年ぶり、二作目の長編小説。

 
 
【感想】
本読む量を増やそうと思い読んでいるのですが、書く時間がない滝汗あせる
読み終わった本が溜まっていきます。。。
さらに読みたくて買った本、図書館で予約した本など、未読の本がどんどん溜まってますゲロー
スピードを上げないといけません。。。
明日親知らずの抜歯で午後休なので、本を読んで過ごそうかなと思います。(体調が大丈夫であれば、、)
 
 
さて、作品のあらすじです本 
アラフォーの姉妹のひな子と弥生。そして母親の淑江と妹の清子(叔母)。
おおざっぱな性格のひな子と、潔癖症気味の弥生。心配性で倹約家の淑江と、派手で裕福な清子。それぞれの対比が描かれています。
 
次の派遣先が見つからず無職期間のひな子は、叔母である清子に誘われ、清子のお金で2人でリオのカーニバルを見に行くツアーに参加する。ひな子が不在の間、弥生は毎日新しいことを始めようと陶芸をしたり、プールに通う。プールで会話をした女性・杏花と親密になり、弥生は彼女と食事に行くようになる。
 
ひな子はひな子で、 派遣先が決まらなかったり、しばらく彼氏ができなかったり。派遣元の担当の男性に旅行先からハガキを送るも、困ると注意されてしまったり。ツアーで出会った老舗和菓子屋夫婦と仲良くなり、独身の息子がいると聞き帰国後店に行くも、気づいてもらえなかったり。
弥生は、結婚はできたけれど離婚してしまったり、介護ヘルパーの仕事は向いていないと思いながらも生活のために続けたり、せっかくできた友人も実は怪しい健康食品会社の社長だったり。一瞬の夢だけ見せてくれるけれど、急に現実に落とされる感じがリアリティーがあるんだよなあ。
 
叔母さんは妹のことは旅行に誘ったりするのに、姉である自分には声をかけてくれないとか。妹ばかり恩恵を受けているという妬みの気持ちとか。確かに弥生の言いたいことはわかる。2人で360万円もかかるツアーに、妹は誘うのに自分は誘われない。その分何か買ってくれたりするかというと、そんなこともない。
ただ、だからって叔母さんが遺言書を作成しているかとか、遺産が自分たちに入って来るかって部分に関してはかなりずうずうしいな~って感じてしまった。
 
けどね~。あまりにも自分の人生に輝きというか、うるおいというか、そういったものが無いと、人に頼りたくもなるよね。ドラマ的な展開を求めてしまうというか。叔母の遺産が入って急に小金持ちに!!!みたいな。
だけど、最後弥生も気づいて前向きになれたのがよかったなと感じましたうさぎクッキー
 
 
・弥生は、なんだか、くたびれたのだった。人をあてにする生き方に、ではなく、自分をあてにできないような生き方に。(P185)