番外編(映画):パラサイト 半地下の家族 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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パラサイト 半地下の家族

脚本/監督・ポン・ジュノ

2020/02/24

 
 

 

★ひとことまとめ★

終始緊張しっぱなしでした。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品見たい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【公式サイトからの内容紹介】

過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン… しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。

“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。

「僕の代わりに家庭教師をしないか?」受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。“受験のプロ”のギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった——。

パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…“半地下住宅”で暮らすキム一家と、“ 高台の豪邸”で暮らすパク一家。この相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく——。

 

 

【感想】

友達が見て、見る価値あるよとのことだったので見てきましたOK

 

見ている間終始緊張感…!って感じでした。なんというか、日本ではなかなかない状況ですね。韓国では低所得者層の方が半地下、地下に住んでいる(いた)というのは初めて知りました。半地下・地下は不衛生という理由で、いまでは少なくなってきているみたいです。(Web調べ)

 

高台に住む、富裕層のパク一家。かたや、十分な収入がないため半地下生活を強いられるキム一家。

キム一家がパク一家に寄生していく過程はようやるな…と思って見ていましたが、パク一家がキャンプに行ってから終盤まではずっと緊迫感が漂っていました。ハラハラしっぱなしでしたね…。

 

おもしろい!!!!というような感想というよりは、色々と格差について考えさせられるお話でした。

 

パク一家が不憫で仕方ない。お金持ちゆえ?人を簡単に信じてしまった部分が命取りになってしまったといえばそうなんでしょうが、それにしても代償があまりにも大きすぎる気がします。

キム一家(特に父)が憎しみを感じる気持ちはわかりますが、彼らはいままでの内職生活とは比べ物にならないくらいパク一家から報酬だってもらっていたはず…。恩を仇で返すとはこのことだなと思ってしまいました。

 

友人から職を紹介してもらったギウなんて、早々に友人を裏切っているわけで…。さらに、自分たちがパク一家に寄生したいがためにもともとの運転手・家政婦をクビにする。そして、終盤の事件でパク一家の心にかなり深い傷を負わせる…。

雇ってもらった上に、パク一家の不在時には勝手に飲み食いして、挙げ句あの惨劇。パク一家の子どもたちが不憫で仕方がない…。

 

キム一家はどうすれば自力で半地下の生活から、地上の生活に這い上がることができたんだろう。パラサイトなんてせずに。

両親は就職ができず無職。子どもは大学に行きたくてもいけない。両親と同じように、子どもたちきっともろくなところに就職ができない。貧困の連鎖だなあ…。

そういう見方で見てしまいましたねもやもや

 

話は逸れますが、子供の頃この作品に出てくるような隠し扉について考えたことがあります。例えば家に泥棒が入ってきたときに、泥棒から気づかれないような避難場所が作れないだろうか…みたいな。私が子供の頃考えていたのは、壁に姿見を付けておいて、実はその姿見の裏に人間数人入れるスペースが設けてあって、何かあったときはそこに隠れる、みたいな。姿見側は普通にはずらすことができなくて、隠れてあるスイッチを押すことで姿見が動いて隠れられる…というようなことを考えていました。

パラサイトを見たときは子供の頃のこの想像を思い出しました。お金はかかるけれど、作ろうと思えば作れるな…と。

 

パク一家の奥様が可愛い、お綺麗ですお願い

韓国の女優さん!!!って言うようなご尊顔ですお願い

わりと上映中は奥様の顔面ばかり見ていたかもしれない。。

 

わ~とってもよかったです~!!って気持ちになれる作品ではないんですが、色々と考えさせられますし、皮肉さの混さったお話しなので、見に行って損はないかと思いますキラキラ