4冊目:母に縛られた娘たち | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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母に縛られた娘たち

片田珠美

2020/02/09

 

★ひとことまとめ★

母親との関係に悩んでいる人に。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

あなたが女性としての「生きづらさ」を感じているとしたら、その一因は「母の呪縛」かもしれない――。
ベストセラー『他人を攻撃せずにはいられない人』で、攻撃欲の強い人の精神構造を分析し、戦い方・逃げ方を示唆した著者が今回取り上げるのは「娘を支配し、束縛する母」。「他人」とは違って、正面から戦うことも逃げることも難しいのが家族。中でも親密で、愛情も憎悪も濃い「母と娘」の葛藤を掘り下げ、娘がその束縛を逃れて自分自身の人生を生きるための処方箋を示す。
母に、そして祖母に縛られた娘であったという著者自身の体験の詳細な分析に加え、「『早く結婚しなさい』と母に言われるたびに頭痛がする」「60代の母に『低脳! 』と暴言を吐いてしまう」「すぐに怒鳴る厳しい母がイヤだったのに、自分も娘を怒鳴りつける母親になっている」など多数の事例を紹介。なぜそのような葛藤が起きるのか、母親との関係をどう変えれば悩みを軽減できるのかを解説する。
「もし、娘が母を全面的に憎むことができたら話は簡単です。ところが、そうはいきません。娘は母を愛してもいるのです。」「最近の母は巧妙です。口では、子の自由・個性を尊重すると言い、一見物わかりのいい態度を取ります。そして、『お母さんはあなたのことを考えているのよ』『あなたのためにいろいろな犠牲を払っているのよ』などと罪悪感をかき立てる言葉を並べ、娘を押さえつけるのです。」などの記述は、母に対して愛憎がないまぜになった複雑な感情を抱くすべての「娘」に強い共感を呼ぶ。 母娘関係に悩んでいる女性はもちろん、なんとなく気分が晴れない原因が「母」にあるとまだ気付いていない女性にも必読の一冊。
 
 
【感想】
最近Youtubeを見ていて、おすすめに出てきた動画を見始めたらハマりました笑い泣き
 
・スナックENVii GABRIELLA
→女性よりも女性らしいオネエ様3人なんだけれど、特にヒデキズムさんが好きお願い みんな肌ツヤッツヤで美しい…
・Chickensan
→ドンキとかに売ってるガーガー鳴く鳥なんだけれど、中でもKing Gnuの白日を歌ってみたのやつと、菅田将暉のまちがいさがしがやばい…w 特にまちがいさがしのサビで爆笑。
 
どうしてもしょうもない笑いみたいなのを見たくなる時があって、そういうときにYoutubeはピッタリ照れ
本は微妙なものをダラダラ読み続けるのは嫌いですけど、動画ならながら見というか、流しっぱなしにしておけるので、普段見ないジャンルでも結構流しっぱなしにすることが多いです。
そうするといままで見なかったジャンルとかの動画がおもしろいと気付けたりもしますラブ
 
 
本題ですが、この本から数冊は、自分のメンタル崩すことになった原因でもある子供のころからの親との関係に関する本が続きます。病院行って、薬も飲んでいるけれど、結局は自分の中に蓄積されたストレスをどうにかしないと変わらないんじゃないかなあと思っていてショボーン
同じような経験のされた方の本を読んでみて、なにか参考にできればと思って読んでみようと思いました。
本の内容よりも、本の内容を読んで親との過去の回想メインって感じになります。
 
 
 
親が子に対する支配をする動機としては、「利得」「自己愛」「置き換え」の3つがあると本書では説明されています。
「利得」の典型的な例としては、子供に将来の高収入を期待したりして、無理やり進路などを押し付けるなど。
「自己愛」の例としては、子供を利用して自分が実現できなかった夢を子供に託すなど。
「置き換え」でわかりやすい例は、子供の頃に虐待をされた親は、自分の子供にも同じことをしてしまうなど。
 
私の母は特にこの「置き換え」だったんだのかなと。祖父が厳しく、見下りたり、自分の常識外のことにはすべて否定的で、気に入らないことがあるとガミガミ(この効果音って誰が考えたんでしょうね?!祖父の場合は本当にガミガミ以外表現できないくらいピッタリな表現)が永遠と続く。今思えば認知症の始まりだった祖母に対しても「馬鹿」とか「のろま」みたいにしょっちゅう言ってましたね。
 
母は父親との結婚を反対を押し切って結婚したのもあって、めったに祖父母の家には来ませんでした。もちろん父親も。
今思えば、祖父は祖父の年代では珍しく(?)大学卒業していたのもあったし、中卒?(高校中退だった気がする)で朝から夜までお酒ばかり飲んでアル中な父親との結婚なんて、反対するのが当たり前だよなと思いますが。
ただ孫の私は可愛かったのか、行けば本を買ってくれて(おもちゃはだめだった)、いろいろなところに連れて行ってくれたりしました。まあ私もガミガミ(髪を染めるのは馬鹿のすることとか、スカートが短いやつは馬鹿とか)言われましたが。
 
まあそんな祖父に育てられた母は祖父が癌で入院しても早く死ねばいいと言っていて、あんなクソジジイと死ぬずっとまで言っていましたが、結局母も祖父と同じ轍を踏んでいるわけですよね。
気に入らないことがあればヒステリー起こして手に負えない、馬鹿だのムカつくだの死ねだと言いまくり、それでもおさまらなければ無視。
祖父と同じことをしているということに気が付けないのか、気付いてはいるがどうしたらいいのか母自身も悩んでいるのかは知りませんが、完全なる「置き換え」ですね。
 
母はヒステリック、母のためになにかをしても「余計なことするな」と怒鳴られたり、気に入らないことがあれば不機嫌。
父はアル中で暴力的、外面がいいので親族の前ではでかい面をして私や弟を馬鹿にする。普通に話しても「この野郎」とか「なんだその口の聞き方は」と恫喝や拳を構えてくる。
もう子供の頃から大人になるまで親は恐怖でしかなくて、いまでもちょっと大きな声出されたり(親だけではなく上司とかでも)、注意されたりすると絶望的な気持ちになったり涙が出たりしてしまうんですが、それでも
 
・母は年々、歳をとっていきます。その分、「あまりに強いことを言ったらかわいそうだ」「私を育ててくれた母を捨てるなんて申し訳ない」という気持ちも強くなってきました。(P64)
 
・もし、娘が母を全面的に憎むことができたら、話は簡単です。娘は母を捨ててしまえばいいのですから。ところが、そうはいきません。娘は母を愛してもいるのです。
また、母が自分に愛情を注いでいることもわかっています。ですから、どうしても憎みきれない、母を捨てたいと思っても捨てられないという状況に陥りやすいのです。(P68-69)
 
という気持ちもあるんですよね。難しい。
 
 
娘を支配しようとする危険性が高い母には3つの特徴があり、「夫との関係に問題がある」、「自分自身も母との関係に問題を抱えている」、「強い『自己不全感』を抱えている」。
私の母の場合はどれもあてはまってますね~。父との関係も悪いし、2つ目は祖母ではなく祖父で、自分の人生こんなはずじゃみたいなことも言います。仕事だってしたくないのに父の稼ぎが少ないから働かないといけない、お前のせいだ、みたいなことをいっつも言っています。
 
 
母に支配されている娘の特徴は「いい子だった娘」「反抗期がなかった娘」「平凡恐怖を抱えている娘」の3つ。
特に「いい子だった娘」が自分は強いのかなと。
 
・自己主張や反抗などはせず、親の言うとおりに行動するのが常。自己評価が低く、周囲に依存的な傾向が強いのが特徴です。さらに、100パーセント完璧でないと気が済まないという、脅迫的な面も持ち合わせていることが多いのです。(P86-87)
 
・こうした母に対し、娘は無条件に信頼関係を築けません。つまり、「お母さんは何があっても私を愛してくれる」とは思えないのです。(P88)
 
 
 
自分は学生のときの顧問に、「長女なんだし、弟くんには無理そうだから、あなたがご両親の面倒をちゃんと見ないとね」って言われたことを呪いのようにずっと覚えていて、親を憎む気持ちとか離れたいと思うことはいけないことなんだと思って苦しんでました。
けれど、病院で先生にそんなことはないと言ってもらって心が軽くなりましたし、
 
・お互いに愛情が強いから、憎しみもある。それはごく当たり前のことなのです。
もし娘であるあなたが母を憎んでいるとしても、それに罪悪感を覚える必要はありません。なぜなら、その裏側には愛があるからです。それに、あなた以外の人の中にも、母を嫌ったり、憎んだりしている人はたくさんいます。あなたの中に母への憎悪があったとしても、あまり自分を責めないようにしましょう(P176-178)
 
という部分を読んで、そうか、別に悪いことではないのか、そこまで気負わなくていいのかと思えるようになりました。
ただ、あまり対外的には言えないですが。
相談する人を間違えると、「え~私の家も父or母そんな感じだったけど、私は大丈夫だったよ~?そんなこと思わないよ~?」とか、「いや、それは親不孝だよ~」とか、あなたの家庭と私の家庭は違うし、あなたのメンタルの強さと私のメンタルの強さは違うのに、「それは良くないよ!」と頭ごなしに言われることがあるので、基本的には家族関係の悩みは話さないようにしています。
 
 
 
私が今一番恐れていることは、もし自分が結婚をして、子供を産んだときに、母と同じように自分も子供に対して支配をしてしまうのではないかということ。今後親が死ぬまで(下手したら死んでも)抱えていくこの苦しい気持ちを、自分の子供にも感じさせてしまうのだけは絶対に避けたい。
 
母はヒステリックを起こすことでストレス発散しスッキリしているようですが、それを見た私がどう感じていたかは全くわからないし気付こうともしていませんでした。
おそらくですが、今考えると母も私と同じく何か精神的な問題を抱えていたと思います。
母は、ヒステリーが治さないといけないことだとは思わなかったかもしれませんが、私は人に八つ当たってストレス発散なんで絶対にしたくないし、絶対に治さないといけない、気を付けていかないと心から思っています。
 
本書でも、
 
・母から支配されて育った、あるいは、今も支配されている女性に強調したいのは、「あなたの娘に、同じことをしない」ということです。(中略)母が支配的な育て方をした場合、あなたの中にも、そうした価値観が根が張っている危険性があるのです。
(中略)ここで同じことを繰り返してはいけません。「私の代で食い止めるんだ」という意識を、ぜひ持ってください。(P192)
 
と記載されています。
 
娘に対して同じことを繰り返さない条件は、
1つ目は、あなた(私)自身の人生を充実させること。娘を利用するのではなく、あなた自身によってあなたの夢をかなえるようにしましょう。
2つ目は、夫との関係をしっかりと結んでおくこと。夫婦の仲がよく、愛情にあふれている場合は、娘を支配することなどほとんど起きません。
そして3つ目が、子供は自分と別人格だとしっかり認識すること。子供の幸せは、必ずしも自分の幸せと同じではないということを、きちんと受け入れるのです。(P193)
 
 
自分の子供に自分の人生を重ねるのではなくて、自分で自分の人生を充実させる。自分が満ち足りてないと余裕だって生まれてこないし、自分自身が愛情に植えていたら愛情だって注げないよね。
 
こんな悩んだりしない家庭で育ちたかったとずっと思っていたし、学生時代に付き合った彼氏は家族仲がよく、私の気持ちはわかってもらえないなと悲しい気持ちになったりしました。
親の顔色ばかり見ていたから、自分自身というものがなくて、自分の意見が言えなかったり、八方美人みたいになって悩むこともありました。最近になってようやく自分の好きなこととか嫌なこととか、自分の軸がわかってきました。いまさらですが。
 
けれど、もう悩んでいても仕方がない。私の人生なので、親に縛られず、辛い思いをたくさんした分、これからはもっともっと楽しいことたくさんして、いつか自分に子供ができたときに自分が望んでいた幸せな家庭が築けたらいいな~と思いました照れ