47冊目:恋愛依存症 | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

恋愛依存症

伊東明

2019/06/12

 

★ひとことまとめ★

私のように恋愛でいつも苦しんでいる人にぜひ読んでほしい。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【内容紹介】

なぜいつも苦しい恋ばかり選んでしまうのか…。
「経験のない人たちには、決してわからないだろう。
そうした傾向を持たない人たちには、理解や共感は不可能だろう。
しかし、『苦しい恋』に引き寄せられ、そこから抜け出せない人たちは、たくさんいる。
しかも、やっとのことで一つの苦しい恋に終止符が打てたのに、
『また何度』同じことを繰り返してしまう人たちは、確実に存在するのである。」(「序」より)

恋愛心理学の第一人者が、
●共依存=苦しい愛から抜け出せない
●回避依存=幸せになるのが怖い
●ロマンス依存=愛の刺激にはまる
●セックス依存=苦しみを性愛でしか癒やせない
…という、恋愛依存症の4つのタイプを心理学的視点で解説。
不幸の連鎖を断ち切るための、「回復への10のステップ」を説く。

毒親、境界性パーソナリティ障害、未完の仕事、アッパーリミット、自己確認、認証…
失われた愛とともに、心の傷にも癒やしを与えてくれる本。

※2000年に刊行された『恋愛依存症』に加筆・改筆をした決定版です。

【構成】
■愛の苦しみから抜け出せない人々―序
■第1章 愛という名のドラッグ~危険な愛に取り憑かれるとき
★抜け出せない愛に悩む
★依存症=「何か」に取り憑かれた人々…等
■第2章 共依存~苦しい愛から抜け出せない人たち
★ヒモ男との恋愛を繰り返す
★本人だけが気づいていない
★共依存を見抜くチェックポイント
★毒になる親…失われた愛情を求めて
★アダルトチルドレン…子どもでいさせてもらえない子どもたち
★父親との関係を繰り返す
★愛されるわけがない私―【基本的信頼感の欠如】
★相手が「いい人」だとうまくいかない理由
★脱出のための三つのキーワード…等

■第3章 回避依存~幸せになるのが怖い人たち
★共依存症者を惹きつける人々
★常に相手を支配したがる―【独裁者】
★罪悪感に訴えて相手を利用する―【搾取者】
★自分の理想を押しつける―【ナルシスト】
★愛が深まるほどに別れたくなる―【脱走者】…等
■第4章 ロマンス依存~愛の刺激にはまる人たち
★刺激的な愛だけを求める人々
★「白馬の王子様」を待ち続ける
★手の届かない相手ばかりに挑戦
★崩壊、そして次のロマンスへ
★境界性パーソナリティ障害との関係性…等

■第5章 セックス依存~苦しみを性愛でしか癒せない人たち
★欲望と衝動が抑えきれない
★セックス依存という概念
★自分・他者への深刻な被害
★ストレスからの脱出―【逃避】
★セックスでしか「愛」を感じられない―【愛されている】…等

■第6章 やすらぎと癒しを求めて~回復への一〇のステップ

 

 

【感想】

今日は誕生日でしたニコニコ音符

いろんな人からおめでとう言ってもらえてうれしかったです照れハート

「もう誕生日喜ぶ歳でもないっしょw」とか会社のおじさんから言われましたが、別に喜んだっていいだろうが!!

明日をお休みにしたので、今日はカフェでのんびりとブログを書こうかなと。

そして誕生日に似つかわしくない重い内容です…笑

 

 

もう本のタイトルからしてわかるように、これは恋愛依存症についての本ですね。

自分から苦しい恋に走っちゃう人、苦しいとわかっているのに抜け出せない人、この人は違う!と思ったのにまた同じパターンになってしまう人etc…

そんな人たちのために、なぜそうなってしまうのか?現状の確認だけではなく、過去、特に子供時代の親との関係などの振り返りや、今後改善するためにはどうしたらいいのか?ということがわかりやすく書かれています。

 

私はいつも最終的に同じパターンに陥るんですが、それが自分に原因があるのはわかってたんですね。でも、原因があるのはわかる、いまの私の状態が健全じゃないのはわかる、でもそれがどうしてこうなってしまったのか、どうしたら改善できるのかがわからなかったんですね。

幸せで、いつも悩まないで彼氏と仲良しだよ~ハートみたいな恋愛をしている友達が別次元の人に見えて。

そんなときに、同じように悩んだ経験のある方のブログを拝見して、そこにこの本がオススメと書かれていて、読んでみようと思ったのがきっかけです。

 

 

私の場合はどんな人と付き合っても四六時中不安で仕方なくて。心の底から安心できた恋って、振り返ってみても一度も無い。自分なんてすぐ振られてしまうとか、これができないから自分は嫌われるとか、ちょっと無言が続くだけ、ちょっとlineの返事が来ないだけで嫌われた、別れたいんだ…って思ったりガーン

 

あなたはこんなことが当てはまりませんか?みたいに書いてある部分で私が当てはまったのをいくつか挙げると

 

・誰からでもいいから「愛されている」という感じが持てないと、自分の存在価値がすべて消え去っていくように感じる。

・尽くすのはいつも自分で、それに見合った愛が相手から得られていないと感じる

・誰かから必要とされればされるほど、生きがいを感じられる

 

とか。

そして、前のブログでも書いたけれど、ある依存症の人は別の依存症にもなっている可能性が高くて。私の場合は恋愛依存(人への依存)と買い物依存だったのね。


買い物依存は、自分には何もないから、せめてみんなが「それすごいね〜」って言うような物を持てば、自分の価値が上がる(人から認めてもらえる?)と思っていて、買い物の基準も「自分が気に入るか」よりも「人からどう見られるか」ばかりに重きを置いて買いまくってた。買えば買うほど自分の価値が+αされてくと思ってたんだよね。物はただの物なのにね。


あと、共依存だったこともあった。「相手から必要とされる」ことを必要としていて。人から必要とされて初めて自分に価値を感じていて。自分の価値が相手次第で変わっちゃうんだよね。必要とされなければ、自分はこの世にいらない存在だ〜えーんと思ったり。

共依存のプロセスについても書かれているんだけれど、私みたいに、必要とされない=自分には価値がないって思っている人は、必要としてくれる人を自然に求める=問題のある人 を無意識に恋愛相手に選んで、相手を救済することで自分の存在価値を確かめると言う…。

なぜかいつもダメな男にひっかかるんじゃなくて、ダメな男じゃないと自分の存在価値を発揮できない(と思っている)から、わざわざダメな男を選び、世話を焼いているという…。

 

 

じゃあ、そもそもなんでそこまで自分の存在価値がないと思ってしまうのか。

原因のひとつとして「毒親」の存在、「アルコール中毒の親」や「暴力をふるう親」などがあげられるということだったんですが、最初は「私の親は(周りと比べてもたぶん)毒親じゃないし…」って思ってたんですよ。

でも、本を読み進めていくうちに、蓋をしていたであろう親への不満や、子供のころの辛い記憶がいろいろとよみがえってきて、「私は本当はすごく辛かったんだ」と今更気づきました。



ここからは私の過去の話になりますが、 

私の両親は2人とも普通に働いているし、別に毎日の食べるものに困っているわけでもないし、ひどい虐待を受けたわけでもないし、おそらく比べたら私よりももっともっときつい環境で育った方もいると思う。

でも、私はそれすら耐えられるメンタルを持ち合わせていなかったんですね、たぶん。

 


まず、私の祖父の話になるのですが、祖父は昔にしてはめずらしく大学をでていてかなりプライドが高く、神経質で、頑固な人でした。

なにか気に食わないことがあるど祖母にくどくど文句を言っていたりもしてました。おそらく母親も子供のころはかなり怒られたりしたんだろうなと思ってました。

そんな頑固な祖父なので、私の母親は結婚をとても反対されていたようで。

理由は当時父親が特に学もなく(高卒)仕事はしていたけれど昔チンピラ?みたいな感じだったからだと思う。

だから母親は祖父の悪口をいつも言っていたし、祖父も祖父でいつも父親のことをよく言ってなかったり、会おうともしなかったり。

けれど、孫は可愛かったのか私が遊びに来るのはいつも楽しみにしててくれたみたいで、遊びに行くたびに本を買ってくれたりしてましたニコニコ

その影響で私はいま読書が好きなんですけど本

 

そんな祖父に育てられたからか、私の母親もかなりヒステリックな性格で、気に食わないことがあると金切り声で「クソ」「むかつく」「死ね」と怒鳴り散らしたり、子供ながらになにか母親のためにやったとしても「あんたのせいで手間が増えた」みたいに怒られたりしてました。あとは不機嫌な時は無視されたり。

 

そして父親はいわゆる「酒乱」でした。

特にひどかったのは中学~高校くらい?少しでも私のものの言い方が気に入らないと殴るモーションをしてきたり、実際にどついてきたり、「てめえなんだその顔は・その口の利き方は」って怒鳴ったり。

中学のころ弟と父親が喧嘩したときは弟が包丁出したり、父親が弟殴ろうとして壁を殴って骨折したり。母親は「やめてよ~」って言ってるけど本気では止めない、私はただただ怖くて外に逃げてた。「どうして自分の家は普通に笑ってごはんとかできないのかな」「どうしていつもこんな辛い気持ちにならないといけないんだろう」って思ってた。

あと、その日の気分で母親をレ〇プ(無理やりって意味でね)して、でかい喘ぎ声が聞こえてきたり、それが嫌でいつも耳をふさいで寝たり。すっごいすっごい嫌だった。


けれど、毎日毎日こうだったかと言われると違うんですよ。

普通に旅行したり、誕生日にはプレゼントもらったり、家族らしいこともしてました。

 けれど、私の中では「家族らしいこと<親からの暴言、暴力」になっていて、親は安心できる存在というよりは、怒らせてはいけない、怖い、恐怖、っていう存在になってるんですよね。

母親からも父親からも愛されなかったと感じている私は、愛を渇望してたんですよね。

怒らないで私の話を聴いてほしい、頭ごなしに怒らないでほしい、怒鳴らないでほしい、殴らないでほしい、無視しないでほしいってずっと思っていた。

 

この今までの愛されたいと渇望する気持ちが、大学に入ってから交友関係も変わったり、自由度やお金の使い方も変わったことで爆発爆弾、まさしくこの本で説明されている恋愛依存になって。

家が嫌だから家に帰らないこともあって、そしたら余計に親がブチ切れ「あんたなんて私の子じゃない」と言われたり、父親からは「アバズレ」と呼ばれビンタされたりしてました。彼氏と電話していれば壁を蹴られたり怒鳴られたり。

その名残なのか、今でも人の怒鳴り声が苦手で、反射的に涙が出ちゃうんですよね〜ショボーン

仕事とかで怒られても、仕事のミスを怒っているのであって、私の存在を否定されているわけじゃないって頭では分かっているのに、反射的に涙が出る。怒らないでって思っちゃうショボーン

 

社会人になってからも母親のヒステリックは増す一方で、今はもう亡くなった上記の祖父が買ってくれた思い出の本を勝手にごっそり捨てられたり。

「そんなに読みたかった本ならまた買えば~?w」って言われたり。(さすがにこれされた時は家出る&家にいるときは引きこもり&母親を無視を半年間した。顔見るだけで嫌だった。)


父親は年とって酒乱は落ち着いたけど、毎日お酒は大量に飲むし、私たちにはあまり興味はなさそうで、私達の変化とかも気づかない。

もういまさら、暴言とか暴力のない家庭のように親から愛されることは不可能なのはわかっているのに、「こうしてほしかった」「こんなにつらかった」って思いだけがずっと思ってしまって。

それに、親は老いてきてるわけで、あちらは言ったこと、したことなんてもう覚えてなかったりするのよ。けど、私はいつまでも言われたこと、されたことが忘れられない。

そうなると、なんか私が悪いんじゃないかというか、老いた親に酷なことを言うやつというか、もう許してやれよというか、親も大変だったのかもよ?とか、そう思う気持ちも生まれてきて。。どっちにしろ自分を責めてしまって。

 


まあまとめると、自己肯定感がゼロなんですよねハートブレイク

何か親のためにやっても怒られる、逃げようとしても怒られる、私の子じゃないと言われる。私のことなんで産んだのって思うし、いなくてもいいよねって思っちゃう。

でも本当は怒らないでほしかった、優しくしてほしかった、普通に愛してほしかった。その足りない愛を別の誰かに求めてしまう。だから恋人を親がわりにしてしまう

 

 

と、私の過去について書きましたが、私の場合は親との過去が大きく関わってたんですね。

このような感じで、いまあなたの恋愛がうまくいっていない原因を気づかせてくれる内容が書いてあります。私は読んでて今まで蓋をしていた?辛くて忘れようとしていた?記憶がよみがえってかなり辛かったけれど、なるほど、これが原因だったのかもなとわかりました。

 

じゃあどうしたらいいの?についてはそれぞれの解決策が書いてあるので、恋愛でいつも苦しんでいる方は読んでみるといいと思います。

 

書いてあったことでまさに「それな」と思ったのは、「自分を愛していない者を、他者が満足させることは不可能に近い」ということ。

結局、他者に愛を求めたところで、自分が自分を愛していないんだから、根本的な解決になってない。

お風呂の栓が抜かれてる状態と同じだよね。愛を注がれたって、溜まらずに抜けてく。足りない、満足できない、もっともっと、ってなるだけ。

自分の気持ちにもっとフォーカスして、自分を大事にしていかないといけない。

って言ってもそれができないんだけど!?って人に対しても、こうしたらいいんじゃない?ってことが書かれているから、本当に悩んでいる人は読んでほしい。kindleなら1,000円ちょいだから。

あとはもう自愛とかの本読んだりね…。

 

 

私は年齢が年齢なのもあって、「結婚の予定は?」とか「やばいじゃん!その年齢なら早く結婚しないと!」とかよく言われるんだけれど、この本読んでから堂々と「するつもりない〜」って言えるようになったキョロキョロ

いい歳なんだから結婚しないとって言う人、結婚はいいぞ~って言う人とかいるけれど、それはきっとまあまあ愛を感じられる家庭で育ってきて、自分のことも愛せて、他人のことも愛せる余裕があるから言えるんじゃないかなって思って。

 

それで言うと私は自分のこともまだまだ愛せていないし、だからこそ相手のことも信用できないし愛せない、そんな状態で付き合うのも結婚するのも無理だと自分ではっきりわかったから。

もっと自分中心に生きてく練習をしないといけない。。

たぶん私の両親は私みたいな心境だったのに結婚をしてしまったんだと思うんだよね。祖父から怒鳴られたりせず愛されたかった母親、酒乱でダメな父親。ダメな父親といることで自分の存在意義を確立させようとした母親。共依存みたいな。

けれど、愛し方がわからないから自分(母親)も子供(私)に同じことをする悪循環うずまき

 

私は自分が感じたみたいな辛い気持ちを子供にさせたくないし。自分も母親みたいに子供に怒鳴ったりするんじゃないかと不安だし。こんな状態で結婚なんてどう考えたって無理真顔

いままでは周りの人に「彼氏いないの?結婚の予定ないの?やばいよ!!」とか言われるたびに傷ついていたけれど、「彼らは私と同じ経験をしていないのだから、私の気持ちがわからなくて当然だよね~」と冷静に思えるようになってスルーできるようになってきた。


私が読書好きなのは単に本を読むのが好きなのもあるけど、主人公の気持ちになることで、まるで自分と違う人生を経験したような気になれるからなんだよね照れ

ハッピーエンドの物語とかさ。恋愛モノとか特に。

そんでもってブログ書いて誰かが読んでくれることで、私の書いたことがちょっとでもどこかの誰かの役にたててるのかな〜とも思えるしニコ

 

 

って誕生日にクソ重い内容ですが、子供にとって親って本当に重要なんだよなあ…。発した一言で子供が一生悩む可能性もある。

いま私は自分の誕生日を喜んでる気持ちがあるけど、酷いときは消えたい、いなくなりたいって思ってたからね。誰にももう愛されないのに生きてる意味、国民の義務だけ果たして生きてく人生、友達はどんどん結婚して幸せそうなのに私はずっと1人のままなんだとか。

こんな気持ちのまま、私は無責任に結婚もできないし子供も産めないアセアセ



日々ここまで低い自己肯定感で生きてるから、毎朝起きて会社いってるだけで偉いよと自分を褒めることもあるわ。

生きるの辛いと思いながらもここまで生きてきて偉いよと思う、マジで。ちゃんと納税もしてるし、、←

 


興味があれば読んでみてください!私みたいに恋愛で苦しんでる人が少しでも穏やかな気持ちになれますようにショボーンキラキラ