35歳からわたしが輝くために捨てるもの
松尾たいこ
2019/07/18
★ひとことまとめ★
何歳からだって自分の人生は輝かせられます!
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【内容紹介】
約10年の会社勤務を経て、32歳だった95年に上京。セツ・モードセミナーに入学し、98年よりフリーのイラストレーターとなった著者。
イラストレーターのキャリアのスタートは遅いが、現在はアジアを代表するアーティストとして活躍。
子どもの頃から虚弱体質、両親の離婚、本人の離婚経験など挫折も多かった。
そんな彼女が、30歳を過ぎてからの人生が輝きだしたのは、いろいろなものを手放したから。
まず、最初に手放したのは、大手企業会社員という安定した生活。
本書では手放す・捨てるというキーワードに合わせて、第一線で活躍できる理由をはじめ、軽やかにムリなく生きていくため、歳を重ねていくための方法を教えます。
【感想】
トイ・ストーリー4が見たいんですが、口コミを見ているとトイ・ストーリーファンが見るとショックを受ける内容というか、今までの1~3の内容と矛盾しているらしいから、1~3が好きな人にとっては鬱エンドらしい…
いまディズニーシアターってアプリが初月無料(翌月からは月額700円)だから、初月のうちにトイ・ストーリーやらアラジンやらリトルマーメイドやら見直してるんだけれど、トイ・ストーリーほんと好きだからなあ…。
特に3の終わり方がよかったから…。
4見たら鬱になりそうで怖い
自分のなかのトイ・ストーリーは3で終わりにしておきたい気もする…、でも気になる…
てことで、今回の本は2018年9月に読んだ「クローゼットがはちきれそうなのに着る服がない!」を書いた、松尾たいこさんの本です。
最初は同じ著者の方と気づかずに手を取り、あとになって「あれ?もしかして私前にこの方の本読んだ?」となって調べて気付きました(ぽんこつ)
この本も、自分にとっていいなと思える言葉がたくさん書いてあったので書き留めていきます。
・たったひとつでも、自信を持てることがあればいいのか。そう素直に思えたのです。
でも、不思議なことに「ひとつだけでも自信を持てることがあればいいんだ」と思ったときから、逆に「じゃあ、ひとつずつコンプレックスを減らしていけば、もっと自分を好きになれるかもしれない」と考えるようになりました。(P18)
・「なんだ、大人になってからでも、自分を変えることができるんだ!」
そう思えたら、あとは自分の気になるところをひとつずつ、マス目を埋めるように潰していくだけです。(P21)
・いろんな人や生き方を知ることはいいことだけれど、自分と比べないことが大事です。
人と自分を比べる必要はないと気づいてからは、人を羨ましいと思ったり、嫉妬したりすることが減りました。(P44)
・何かが欲しい、諦めたくないと思ったときは、それが自分の「ものさし」で欲しいと持ったものなのかどうかを、一度立ち止まって考えるようにしています。(P45)
・挫折しやすいものは、ちゃんとお金を投資したほうが続くと思ったので、独学ではなくプロの先生に習うことにしました。(P49)
・心地よい生き方というよりは、少しでもストレスを少なくして寿命まで生き切る方法とい言い換えてもいいかもしれません。(P61)
・身近なことでいうと「使いにくいなあ」と感じるものを、どんどん捨てていく。これだけでも、日常のモヤっとが減って、ストレスも一緒に減っていきます。(P61)
・「うっかり八方美人になってしまって、あとでモヤっとする」人たちにおすすめの方法があります。
それは、あえて、「人が望んでいることの反対のことを先に言う」ことです。
(中略)「ああ、この人きっとパスタが食べたいんだろうな」と空気が読めてしまったとしても、先に「私、和食が食べたいんだけれど、どうかな?」と言ってしまうのです。(P70-71)
・本当は、嫉妬なんて感情は持たないようするのが一番いいとわかっています。
でも、そんな訓練ができるほど私は大人ではないので、嫉妬を感じる原因の方を減らしていきます。
頻繁にお誘いされるのであれば、「今、仕事が忙しくて時間がとれないんだ」と言ったり、それがSNS上でのモヤっとであれば、前にも書いたようにこっそりミュートしたり。
ちょっとずるいと感じるかもしれませんが、それで自分の心が穏やかにいられるなら、それが一番いいと思うんです。(P76)
・ポイントは「笑ったままで撤退」すること。「またねー」と笑顔で手を振りながら、少しずつ後ずさりするのがコツ。わざわざ揉めたり喧嘩する必要はありません。
相手から距離を置いて「見えないボックス」に入れればいいだけです。ひょっとして時間がたったら、また気持ちのいい友人として付き合えることもあるかもしれません。(P76)
・一人でいることは、孤独ではなくて、自由です。(P77)
・「好き」と思えないものは捨てる(P97)
・自分に自信がない人が、少しでも自信のかけらを持てるようになるためには、「褒められること」が一番の近道です。(中略)
だから、私にとっては、おしゃれは「自信ポイント」を稼ぐために、不可欠な要素なのです。(P103)
・「うわ、こんな格好してこなきゃよかった」と思うようなファッションやメイクだとせっかくのチャンスをふいにしてしまうかもしれません。
そんな日が一日でも減っていくということは、逆にいうと、ご機嫌で過ごせる日が増えるということにもつながります。
人に会えない格好の日をへらす(P)
・ものを選ぶ時には、そこに背景があるものや、物語を感じるものを選ぶようにしています。
そうすることで、ものへの愛着も増すからです。
値段できめるのをやめる(P110-111)
・どんなにやりたいと思った仕事でも、体を壊したり、心を病んだりしては、続けられません。
体力と根性だけでやっていけるのは、若いうちだけです。
私はこの仕事が心底好きだからこそ、一生続けたりと思うからこそ、無理しないことを第一にして働いています。
仕事を詰め込むのをやめる(P157)
読んでいて松尾さんいいなあ~って思えるのは、完璧人間じゃないところ(言い方あってるかなあ?)
あれもこれも私は取り組んでいて、キラキラしていて、人に嫉妬もしなくて~みたいなキラキラリア充じゃない(少なくとも読者にそう思わせない)ところ。
だから、読んでいて松尾さんも私と同じように、人に嫉妬したりミュートにしちゃったりするんだ…!と身近に感じる。
たまにすごい完璧キラキラ、日々笑顔、人に嫉妬??だめだよ!!いつでもハッピーでいなきゃみたいな著者の方もいて、それが悪いわけではないんだけれど、ああ、自分とは違うな…って思ったり、マイナスな感情を持っちゃう自分はだめな人間だな…とか比べて落ち込んじゃうんだよね~
褒められるためにおしゃれしてるとか、すごく本音が書いてあっていいなあと思うのです。
ストレスを減らして生き切る、って言い方もいいなあと思う。
いろいろな苦労をされてきたからこそ、こういう言い方ができるんだろうなあ~
お恥ずかしい話、松尾たいこさんのことはイラストレーターとして認知していなかったので、これからは本業のイラストの方もいろいろ調べて見ようかなと思いました