29冊目:ベアリングのひみつ(学研まんがでよくわかるシリーズ) | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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ベアリングのひみつ(学研まんがでよくわかるシリーズ)

漫画:田中久志 

構成:YHB編集企画

2019/05/14

 

 

★ひとことまとめ★

子供向けなのでわかりやすく学べます◎

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

小学6年生のレンとタマキは学校の帰り道に、ストラップを拾ったよ。丸いドーナツみたいな形で、キラキラしていてとってもキレイなんだ。すると、次の日その持ち主だという男の子があらわれた! その子はストラップを首にかけると妖精(ようせい)に変身!実はその子はベアリングの精で、クルクルという名前なんだって。でも、ベアリングって一体なんだろう?教えてクルクル!

 

【感想】

急に子供向けの学習まんがですw

 

図書館で子供の本のコーナーを通ったときに、学習まんがシリーズをちらっと見たんだけど、意外といろんなテーマがあって。

中には人から「説明してください」って言われても、大人でも説明しづらいようなテーマもあったりして。

 

大人なので専門書を読んで学ぶこともいいとは思うんだけれど、自分の全く知らない分野を急に専門書読んでも、むしろ学ぶ気がなくなるというか…わかりづらくて。

子供向けってことは、わかりやすくて、専門的な言葉で書かれていないので人に説明するときもわかりやすい説明ができると思って借りてきました~◎

まんがを読んで、さらに知りたければwebなり専門書なりで調べればいいかなとOK

 

ということで早速内容。

 

・ベアリングは英語でbearingといい、熊のbearと同じ綴り。支える、耐えるという意味。

 

・ベアリングを使用すると摩擦が少なくなる。動きをスムーズにすることができる。ベアリングは回転する軸をしっかり支えるものなので、日本語では「軸受」とよばれる。(P40)

 

・ある面の上に置いてあるものを動かそうとするとき、面と物の間には動きを邪魔する摩擦が生まれる。

机の上に置いてある物をそのまま手で動かすと、結構力がいる。この状態を「すべり接触」という。接する面が大きいため、摩擦も大きくなる。

次に、机と物の間に丸い鉛筆を置いて物を動かしてみると、先程より軽い力で動かすことができる。この状態を「ころがり接触」と呼ぶ。接する面が小さいため、摩擦も小さくなる。

摩擦をできるだけ抑えてものの動きをスムーズにするために、ベアリング(軸受)がある。(P42)

 

・ころがり接触の原理は紀元前から利用されていた。巨大建造物をつくるための大きな石や像をそりのような物にのせ、その下に丸太のようなものを敷いて引っ張っていた。(P52)

 

・15~16世紀ごろ、レオナルド・ダ・ビンチは「マドリッド手稿」という機械部品のスケッチ集に、現代のベアリングにとても近いつくりの物(玉軸受)のスケッチを書き残している。

ダ・ビンチは科学や工学の研究にも熱心だった。

世界では18世紀後半ごろから産業革命に伴いベアリングも発達し、19世紀後半ごろには現在のベアリングが作り始められた。日本でははじめは外国から機械やベアリングを輸入していたが、1916年日本でもベアリングの生産が始まる。日本で最初にベアリングを作った会社は「日本精工」という会社。(P48)

 

・ベアリングには様々な種類があり、玉軸受・ころ軸受・ニードル軸受がある。

画像は玉軸受。

断面図外側から外輪、転動体(玉軸受の場合はボール)をおさえる保持器、転動体、そして内側の内輪と呼ばれる。

軸受の種類によって、転動体の形が違う。(ころ軸受の場合はころと呼ばれる円柱のもの、ニードル軸受だと細長い棒状のもの)

玉軸受は早い回転が求められる機械に使われており、ころ軸受は大きな力が必要な機械・機械を作るための機械に使われている事が多く、ニードル軸受は狭い場所で大きな力を支えるときに使われる。車に多く使われている。(P66)

 

・小さな物では外径が2mm以下の物もあり、大きな物では外径が4m以上の物もある。(P73)

 

・日本国内では1年間に約30億個のボールベアリングが作られている。ベアリングの組み立て方は、内輪と外輪をセットし、決められた数のボールを間に入れる。保持器を両側からはめ込み、組み合わせる。プレスし、保持器のリベットをしめる。

リベットとは金属の材料を重ね合わせて結合するときに使う部品。「びょう」ともいう。(P82)

↓リベットの仕組み。

※画像はプラダンプロHPより

 

・ベアリングに使われているボールは限りなく真球に近い。真球に近ければ近いほど摩擦を小さくすることができる。(P96)

 

・日本人の主食の米になぞらえて、ベアリングは機械になくてはならないものとして「産業のコメ」と呼ばれている。(P106)

 

・摩擦や摩耗、焼付きなどの現象やその現象をおさえる技術のことをトライボロジーと呼ぶ。トライボロジーとは、ギリシャ語で擦るを意味する「tribos」と、学問を意味する「ology」をつないでできた言葉。(P110)

 

 

ざっくりベアリングについてわかりました~!

前職で報告書入力してたときに、「ベアリングが~」みたいな記述がたくさんあって、ベアリングってなんだろうな~って思ってたんだよね~。特にダクトとかの報告書で多く見たかな。調べてみたら、ダクトのベアリングは結構経年劣化でだめになっちゃうみたいで、だめになっちゃうとファンが動かなくなるから吸い込みできない=動作停止になっちゃうみたい。

なるほどねえ。

ベアリングなんて絶対自分からは本なんて読まなかったと思うけれど、まんがだしたくさん写真や豆知識も載っているので楽しく学べました~◎

 

ということでまんがシリーズがいくつか続くと思います口笛