LEDのひみつ(学研まんがでよくわかるシリーズ)
漫画:谷 豊
構成:オフィス・イディオム
2019/05/15
★ひとことまとめ★
子供向けなのでわかりやすく学べます◎
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【内容紹介】
小学校5年生のテルヤは、12月のある日、同級生のホノカちゃん家がLEDのイルミネーションで飾られているのを見たよ。
ホノカちゃんのお父さんの会社は、LEDのあかりををつくっていて、見学させてくれることになったよ。
スカイツリーや清水寺などにも使われているLED。
どんなしくみで、ほかのあかりとくらべて何がちがうのかな?
LEDのひみつを探ろう!
【感想】
またまた子供向けの学習まんがですw
もはやこちらの本はAmazonにもありません!
画像さえも出てこないんですが…。
ただ、子供向けのサイトで全部読めるみたい
私は図書館で借りました
・日本の電気の周波数は東日本が50ヘルツ、西日本が60ヘルツ。(P6)
→ちなみに関西電力のサイトいわく、日本では明治時代から電気が使われるようになったけれど、電気をつくるための発電機を外国から輸入していた。
東京には「ドイツ製」の発電機が、大阪には「アメリカ製」の発電機がそれぞれ輸入されて、発電していた。
東京にやってきたドイツ製の発電機は、周波数が「50Hz」の電気を、大阪にやってきたアメリカ製の発電機は、周波数が「60Hz」の電気をつくる発電機だった。やがて、大阪と東京を中心に「50Hz」と「60Hz」という2つの周波数の電気がたくさんつくられるようになり、そのまま全国に広がってしまったらしいです。
どちらかに統一しようという話し合いもあったらしいですが、結局うまくいかなかったらしいです…。
・LEDはLight Emitting Diodeを略したもの。
日本語では発光ダイオード。ダイオードはギリシャ語の「2つの道」という意味の言葉をもとに、2つの電極を持つということからつけられた。(P20)
・光の三原色は赤・緑・青でRGBと呼ばれる。
すべてが混ざると白になる。
光の場合は色を混ぜれば混ぜるほど明るくなるが、絵の具の場合はシアン・マゼンタ・イエローを混ぜると黒になる。(P22)
・LEDの起源とされる発光現象は1906年にイギリスで発見され、1962年に赤色LEDが開発さえ、1968年には緑色LEDが誕生、1993年に青色LEDが日本で誕生、1994年に緑青色LEDが誕生、1995年に順緑色LEDが誕生、1996年に白色LEDが誕生。(P25)
・新しい蛍光灯をふると鳴るカラカラ音は、点灯に必要な金属のつぶがガラスに当たる音。(P60)
→ちなみにサイトなどで調べてみましたが、その金属の粒は固体の水銀だそう。
通常は蛍光管内部に付着しているのが、剥がれてしまったときに、その音がでてしまうみたい。
点灯して蛍光管内の温度が上昇すると気化してなくなるみたい!
・白熱電球は、コイル状に巻かれた細い線の「フィラメント」が高温になることで、可視光線という光が出ることで発光する。
蛍光灯は、電極に電流をながすと加熱され、ガラス管内に熱電子が放出される。
熱電子はガラス管内の水銀とぶつかって目に見えない紫外線を発生。この目に見えない紫外線が、ガラス管の内側にぬってある蛍光体を通過することで可視光線になる。
LEDは、+の電子を持つP型半導体と、ーの電子を持つN型半導体の2つを接合したLEDチップが光ることで発光する。
LEDチップに電流を流すと、+とーの電子が移動し、ぶつかって結合する。この状態を「再結合」という。
再結合の状態では、+とーの電子がもともと持っていたエネルギーよりも小さなエネルギーになり、そのときに生まれた余分なエネルギーが光のエネルギーに変換されて、発光する。(P62)
・金属のように電気を通すものは導体、
反対に電気を通さないものは不導体、
電気を通したり通さなかったりする物質を半導体という。(P64)
・LEDの特長
省エネ:白熱電球に比べて電気代が約13%で済む。
長寿命:白熱電球はフィラメントが熱によって切れてしまうが、LEDはフィラメントがないため長持ちする。白熱電球が1,000~2,000時間のところ、LEDは40,000時間ほど。
熱線・紫外線をほとんどふくまない:紫外線や熱線が少ないため、室内温度への影響や、熱やけが起こりにくい。光に虫が好む波長をほとんど含まないので、虫も寄りつきにくい。
低音で発光効率が低下しない:まわりの気温が暖かくても寒くても明るさは変わらない
すぐに点灯:LEDは点滅に強いため、スイッチを入れた直後にほぼ100%の明るさになる。(P69)
・LED電球の種類
口金のサイズ:大きく2種類あり、E26口金とE17口金。ちなみに「E」は電球を発明したトーマス・エジソンの『エジソンベース(Edison screw)』から名付けられているそう。
光の色:すがすがしくさわやかな「昼光色」、いきいきとしたニュートラルな「昼白色」、暖かくやさしい「電球色」の3種類。
明るさ:LED電球の場合は明るさは「ルーメンlm」で表される。数値が大きければ大きいほど明るくなる。
光の広がり方:主に3種類あり、全方向タイプ(光の広がり約260度)、高配光タイプ(光の広がり約180度)、下方向タイプ(光の広がり約120度)(P79)
・ランプの照度(高原によって照らされている面の明るさ)を表すときに使う単位を「ルクス(lx)」という。
ランプの光度(光源から出るある向きの光の強さ)を表すときに使う単位を「カンデラ(cd)」という。(P81-82)
・光の色を具体的に数字で表したものを「色温度」という。色温度の単位は「K(ケルビン)」で表される。数値が高くなればなるほど白~青っぽい光の色になり、低くなると赤みがかった光の色になる。電球色は色温度が低く2600K~3250K、昼白色は4600K~5500K、昼光色は5700K~7100K(パナソニックの場合だそうだです。)(P94)
・Panasonicという名前は、Pan(すべての)とSonic(音)という言葉の組み合わせから生まれた。
名前には「当社がつくりだす音をあまねく世界中へ」という思いが込められている。(P122-123)
→もうLEDから脱線してPanasonicの社名の由来が載っているww
なるほどね~。
いままで電球色とか昼白色とかよくわからなかったけれど、わかるようになりました
東日本と西日本はヘルツの統一がなんとかできなかったんだろうか…。