結婚しなくていいですか
すーちゃんの明日
益田ミリ
2018/12/24
★ひとことまとめ★
結婚だけが女の幸せじゃないはず!
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
このまま結婚もせず子供も持たずおばあさんになるの?スーパーで夕食の
買い物をしながら、ふと考えるすーちゃん36歳、独身。
ヨガ友達のさわ子さんはもうすぐ40歳。寝たきりの祖母と母との3人暮らしで、13年間彼がいない。恋がしたい。いや、恋というより男が欲しい。
女性の細やかな気持ちを優しく掬いとる、共感度120%の4コマ漫画。
【感想】
王様のブランチでおすすめされていたのをようやく読めた!
ほんと、心にぐさぐさくる、、益田ミリさんはほんとに女性の
つぶやきみたいなのがうまい。
「さわちゃんも早く産んじゃいなよ
女からも、日々こまごまとしたセクハラを受けているわけで、
でも、慣れたりしない 慣れることは許すこと
こうゆう鈍感な言葉に傷つくことができるあたしでいたい」(P57)
男でもいるけど、女でもいるよね。早く結婚しちゃったほうがいいよ~とか早く産んじゃったほうがいいよ~とか。
そうかそうか、わかったからまず私の前に相手を連れてきてくれないか?と思うわ~。
「さよなら、あたし
もうすぐ別のあたしになる ママになって、あたしはきっと、
変わるんだと思う(中略)だけど、さよならしたほうのあたしの、
あたしの人生も、なんか惜しいってゆーか」(P72)
お母さんってほんとすごいと思うわ。子供を産んだら、確実に
自分だけの人生ではなくなるわけで。
子供中心、自分のことはもっと後のあと、になるんだから。
私はそんな覚悟全然ないからな。
「歳をとるのは汚くなること?歳をとると人は不潔になるの?
コツコツ生きておばあさんになって そしたら街には自分を
歓迎してくれるレストランもカフェもないのなら なんか、
そうゆうの淋しい」(P100)
歳をとっても美味しい料理食べにいけるようなおばあちゃんになりたいなあ~
「お父さんもあと少しで定年 親の老後がじわじわと接近している」(P103)
親の老いを感じてしんみりしてくる…
「そうだった お母さんは自分のお母さんに忘れられてるんだ
それが、どんなに淋しいことか、あたし考えたことなかった
考えたことなかったんだよ」(P116)
私は祖母が認知症だったから、みんなのことも思い出も忘れる
祖母をずっと見てきたけれど、忘れられてしまうことは悲しかったし、私が悲しいんだから、実の母親から忘れられるなんて、
子供(私の母)からしたらとても淋しいよね。
もう二度と思い出話も本人とできないわけでさ。
それをみて、自分も親が元気なうちにいろんな話をしておこうって思ったんだよな~。
「好きになってたのにな でも、球根が違うから 同じ花なんか
咲かせられないじゃーん」(P120)
この本を読んだ後、ちょうど友達と会っていたんだけれど、
結局のところどこか嫌な部分があったとしても、顔がかっこいい
とかそんな理由で好きにはなれちゃうんだよね。
上っ面とかでは自分と似たような人にも見えて、うまくいくかな
とかも思うんだけれど。
でも、よーく二人の関係を育てていくと「え?あなたヒヤシンスだったの?」みたいに、徐々に違いが見えてきて、
それでも…ってなんとか育ててみるんだけれど、やっぱだめだわみたいな。ちょっとよくわからんね。
なんというか、自分にとって大切で、絶対譲れない部分みたいな、そういう部分は持っておかないといけないんだなと思ったんだよね。違う球根ってわかりつつもビクビク育てていくのではなくて、その違いが自分には許せないものならば、辞めるって勇気も必要なんだよね~。
「将来の不安はあるけれど、遠い未来のために 今、
何をしたらいいのか よく、わからないけれど 未来のためだけに 今を決めすぎることもない」(P129)
結局今を生きているわけだから、今を大事にできなければ
未来も同じように大事にできないよね。
4コマだし、ページ数も129ページでとても短いのだけれど、
とっても心に響くんだよね。
友達に少しだけ見せたら、たった数ページなのに気持ちが重い
って言っていたww
たしかに不安をかきたてられるような部分もあるんだけどね。
でも終わり方がすっきりしているから落ち込む終わり方じゃないから好き。
すーちゃんシリーズ全部読みたーい!