92冊目:四十九日のレシピ | 【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

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四十九日のレシピ

伊吹有喜

2018/12/04

 

 

★ひとことまとめ★

読み終わる頃にタイトルの本当の意味がわかります。

 

 

↓以下ネタバレ含みます↓

作品読みたい方は見ないほうがいいかも

 

 

 

【Amazon内容紹介】

熱田家の母・乙美が亡くなった。気力を失った父・良平のもとを訪れたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、生前の母に頼まれて、四十九日までのあいだ家事などを請け負うと言う。彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を、良平に伝えにきたのだった。家族を包むあたたかな奇跡に、涙があふれる感動の物語。

 

 

【感想】

王様のブランチの本で紹介されていた本◎

いよいよ自分は世の中の人と感動のポイントが違うのか…?と思ってきた…。

 

百合子の継母の乙美が心臓発作で71歳で亡くなった。

百合子の父である熱田良平は、乙美が作った弁当からソースが

滲み出ていたことを怒鳴り、弁当を持たずに外出し、それが乙美との最期になってしまった。そのことを深く後悔し、生きる気力をなくしていた。

また、百合子も百合子で生前継母の乙美にそっけない態度をとってしまっていたことを後悔していた。さらに、夫の浩之の不倫

により、家を出て実家に戻ることに。

そんな後悔の念で落ち込んでいる二人のもとに、井本と名乗る、

生前乙美がボランティアで絵手紙を教えていた福祉施設・リボンハウスの生徒がやってくる。生前の乙美が自分の死後四十九日まで手伝ってほしいと依頼されたため、四十九日まで手伝いをすることに。

 

そして、生前乙美の書いていた様々なレシピ、生活の知恵や料理の作り方を見つける。そこには自分の四十九日をどうしてほしいかという希望も書いてあった。

後悔の念で暗い気持ちの2人が、井本、そして井本のつれてきた助っ人の日系ブラジル人のハルミとともに乙美のための四十九日までの準備に奮闘して、その過程で心境に変化が…ってお話。

 

確かに、塞ぎ込んでいた二人が少しずつ元気を取り戻していく姿に感動はするんだけれど、なんだろうなあ、あまり感情移入ができなかったんだよなあ。

 

なんというか、あまりにも乙美がかわいそうだなあと感じたのと、井本とハルミの急激に打ち解けた感じというのか…

四十九日までだから進行が早いのはわかるんだけれど、

いろいろとスピーディーに進んでいくからついていくのが

大変というか。え、そんなに仲良くなったの?って感じで。

まあ、それはすべて最後のオチ?につながっていくのかなとも

思ったけれど、それもあまりにもファンタジーちっくというか。

ハルミのカタコトっぽいのにことわざとかよく知ってるあたりとか、なんかしっくりこなくてなあ~。本だからかな。ドラマならしっくりくるのかな。

乙美がとても良平と百合子のことを大切に思っていたのはすごく伝わってきたけどね、オチもふくめて。

 

あと、百合子は浩之の不倫で愛がわからないと言っていたけれど、浩之のいろいろな話を聞いている限り浩之が糞としか思えないんだけれど。

百合子は自分にも非があったようなことも考えているけれど、だからって不倫の理由にはならないし、浩之も不倫相手にうんざりしているようだったけれど、確実に自業自得…。

義母(浩之の母)の部分もそうだし、義母をかばうようで結局なんにも行動してないし、不倫相手の子供のことだってネグレクトの片棒を担いでるようなもんだし。

「溺れた」とか良平に言っていたし、良平も川に例えて溺れたら自力では上がれないとか少し共感しているけれど、まったく共感できなかったなあ。

亀1匹で不妊の辛さから開放されるなら、亀くらい飼わせてやれよ。義母の病状が悪くて床を這うようになったのに、その床で亀も這わせるのがイヤ。外で飼ったらそれはそれでイヤ。だから犬飼ったみたいだけど、犬も床かけまわるぞ??

良平もボタンのようにただかけちがっただけ、と表現しているけれど、掛け違いじゃあないだろう…。

そして不倫相手はただの糞。

 

オチも急にどんちゃん騒ぎみたいになって、めでたしめでたしだったけれど、う~ん。

うまくまとまったのかもしれないけれど、それでいいのかなあ~ってまとまりかたな気がしてしまう。

まあ、不倫相手とか伯母さんとか、どんなに理解し合おうと思ってもできない相手も人生の中にはいます!でもめげずにね!みたいなメッセージと受け取ればなんとか。。。

 

百合子みたいな境遇とか、良平みたいな境遇とか、立場が違えばもっと感情移入して感動できたのかもしれない。

乙美さんがとても優しい女性だったことは理解できた。亡くなってもなお優しいとか…。

 

あと、この本のレシピ本もあって、それもちょうどこの前

目にして、レシピ本見ながらだとさらに楽しく読めたのかなと…!

 

 

最近良く思うのは、よくある感想サイトの評価と自分の評価が結構ずれているよなあ~ということww

人のめっちゃ勧めてくる本も「そうか?」ってときあるし。

たぶん感想サイトにこんな感想のっけたら超マイナスくらうよな…。

見てくださっている方もいらっしゃいますが、もともとは自分の備忘録として書き始めたものなので周りとの評価の違いは気にせず書いていこう…。。。

たぶん私の大好きな真梨幸子さんも、嫌なひとからしたらめっちゃいやだろうしなww

人それぞれということで…