本当に久し振りにブログを書いています。
去年2月以来です。
結論から書きますと、
タイトル通りになりますが、
去年2月に急性骨髄性白血病と診断された母は生きています。
そしてただ生きているのではなく、
歩行が困難なほどの腰痛に悩まされてはいますが、元気に生きています。
去年6月に「寛解」という白血病の症状がない状態になったと医師に告げられたのですが、以来この状態を保ち続けています。
診断当初は、間質性肺炎で通院していた大学病院での治療を拒否されて急遽転院したり(この大学病院に関しては他にも書きたいことがいっぱい)、そして新しい病院では治療が始まっても薬が効かなかったり輸血をしたりの繰り返しで「きっとこのまま死んでしまうんだ」と思う毎日で、入院している母の方も「せん妄」症状が酷くなり治療過程で入る無菌室から勝手に出てしまうなど看護師さんに迷惑をかけることもしばしばで、本当に辛く疲れ切った日々でした。
それが、
急性骨髄性白血病での使用が去年3月に承認されたベネクレクスタという薬(錠剤)を使い始めてから、あっという間に(厳密には3日目で)、末梢血から芽球(白血病細胞)が消えるという本当に奇跡的なことが起きまして。
母は治療クールのタイミングで5月から使用を開始したのですが、その1ヶ月後に行った骨髄検査の結果で正式に寛解と告げられました。
ただ、定期的な入退院は繰り返すし、治療過程で白血球が下がる時期があり何らかの感染で緊急入院になることもあるし、路上で突然倒れ救急車で運ばれたこともあるし、薬価は馬鹿みたいに高いし…寛解をつなぐための生活は本当に大変です。
そしてとにかく忙しい。
因みに母の治療費・入院費は毎月高額医療費となり6万円弱~9万円弱かかっています。
(入院日数により高額医療費の対象とならない食事代で変動します)
私のパート事務代と母のショボ過ぎる年金で頑張っていますが生活は苦しく、でも(今流行りの)非課税世帯ではないので、ウチは制度の穴に落ちてしまったように何の助成もない一般人とみなされたまま底辺を粛々と歩いている感じです。
国葬だとか、旅行助成だとか…?
私にとっては、この国は本格的に馬鹿になったのか?と思うことばかりで、頭がハゲそうなほどイラつくこともありますが、何せ無力な弱者なもので反旗もあげられず、ハゲそうになるだけとなっています。
悔しい…。
話を戻しますが、
それにしても、とんでもない薬ができたものだと、これで高齢者の急性骨髄性白血病も怖くなくなったんだと思いました。
ベネクレクスタ、凄いと。
でも、でも、なんです。
実は治療がうまくいっている人は、かなり少ないということが分かりました。
というか母の病院では、どうも母しかうまくいっていない様子。
これが分かった時は、なんかもう一気に気持ちが落ち込みました。
命にかかわることで明るい兆しを見せられてから落とされるなんて、どんなに辛いだろうと。
ここは良い方の平等であって欲しかったなと。
寛解が続く人が増えるよう、本当に願うばかりです。