「山は見るのと登るのと、どっちが好き♡ ♡ ♡」
なんていうAmebaの問いがあった。
山に登っていなかったときは見るのが好きだった。
だって、登っていないんだもん。今は、どっちも。
もう20年も前になる。
金沢に赴任中、東京への車での帰省は高速ではなく、
わざわざ富山から安房峠越えか、
糸魚川からJR大糸線沿いに南下するルートを選んだ。
どちらも北アルプスをたっぷりと眺めるためだった。
東京へ着くのはいつも夜。
なぜ、飽きもせず眺めていたのだろう。
美しいもの、感激したもの、には触れてみたいと思う。
退職後、山の会へ入会したのは自然だった。
山行3回目で南アルプス・仙丈ケ岳(3033m)を申し込んだ。
先輩諸氏は新人の厚かましさに渋い顔。
だが、富士山に2度登っていると言って頼み込んだ。
初めて体験する巨大な雪渓。
日本の尾根を360度見渡す大展望。山歩きにはまった。
もちろん息は切れ、へばったが、
無理を言って参加した手前、弱音は吐けない。
体に異変が起きたのは下山後のトイレでだった。
アレッ、おしっこの色がいつもと違う。オレンジ色。変だなあー。
1か月後、膀胱がん手術のため入院。
幸い、内視鏡とBCGで済み、
それから今月で6年が過ぎようとしている。
以前にも書いたが、密かに信じていることがある。
もし、あのとき仙丈ケ岳山行に参加していなかったら、
がんの発見はもっと遅れていたかもしれない。
体を酷使したことで膀胱が悲鳴を上げ、
血尿と早期発見につながったと・・・・・。
でも、そうした推測は大きな声では話せません。
アホかと言われかねないので、ここだけの話です(笑)。
昨年の山の日は年初からの器質化肺炎で、
今年は台風12号で「自宅待機」となったけど、
がん発覚後も元気で山登りを続けられている。
仙丈ケ岳には、やっぱり感謝です!(笑)