山の日 | きょうもいい日で

きょうもいい日で

人生はいくつになっても難しい。2012年8月に膀胱がん手術。その後、器質化肺炎。それでも何とか元気をいただき、山登りや温泉を楽しむ古希も過ぎたじーじの残日録

「山は見るのと登るのと、どっちが好き♡ ♡ ♡」

なんていうAmebaの問いがあった。

山に登っていなかったときは見るのが好きだった。

だって、登っていないんだもん。今は、どっちも。

 

もう20年も前になる。

金沢に赴任中、東京への車での帰省は高速ではなく、

わざわざ富山から安房峠越えか、

糸魚川からJR大糸線沿いに南下するルートを選んだ。

どちらも北アルプスをたっぷりと眺めるためだった。

東京へ着くのはいつも夜。

なぜ、飽きもせず眺めていたのだろう。

 

美しいもの、感激したもの、には触れてみたいと思う。

退職後、山の会へ入会したのは自然だった。

山行3回目で南アルプス・仙丈ケ岳(3033m)を申し込んだ。

先輩諸氏は新人の厚かましさに渋い顔。

だが、富士山に2度登っていると言って頼み込んだ。

 

初めて体験する巨大な雪渓。

日本の尾根を360度見渡す大展望。山歩きにはまった。

もちろん息は切れ、へばったが、

無理を言って参加した手前、弱音は吐けない。

 

体に異変が起きたのは下山後のトイレでだった。

アレッ、おしっこの色がいつもと違う。オレンジ色。変だなあー。

1か月後、膀胱がん手術のため入院。

幸い、内視鏡とBCGで済み、

それから今月で6年が過ぎようとしている。

 

以前にも書いたが、密かに信じていることがある。

もし、あのとき仙丈ケ岳山行に参加していなかったら、

がんの発見はもっと遅れていたかもしれない。

体を酷使したことで膀胱が悲鳴を上げ、

血尿と早期発見につながったと・・・・・。

でも、そうした推測は大きな声では話せません。

アホかと言われかねないので、ここだけの話です(笑)。

 

昨年の山の日は年初からの器質化肺炎で、

今年は台風12号で「自宅待機」となったけど、

がん発覚後も元気で山登りを続けられている。

仙丈ケ岳には、やっぱり感謝です!(笑)