【家づくり回想録⑨】信頼関係が大事 | 岐阜のはずれに家を建てる

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岐阜の工務店エムズアソシエイツで建てる家づくり。

回想録⑧からの続きです。


なんだかエムズさんを選ばなかった話ばかり書いていて何のブログかわからなくなってきていますが、そのうち本題に戻ると思いますので、今しばらくお付き合いください。


自分たちの理想の家を実現すべく、数社の建築業者を比較検討した結果、B社に本格的な家づくりをお願いすることにしました。

B社を選んだ理由は、他社と比較して、基本工法や建材などの面で施主の要望に対する制約が少なく、価格に対する標準仕様のレベルも高かったためで、自分たちの理想の家づくりができそうだという意味では、B社に対する期待は相当なものでした。


しかし、結果は失敗してしまいました。

相手のあることなので、ここで失敗した原因や経緯の詳細を書くことはしません。

が、まったく触れないとエムズさんに辿り着くことができないのでほんの少しだけ書くと、B社との打ち合わせを重ねるにつれ、僕にとって家づくりは苦痛を生むものでしかなくなっていき、一時は、家を建てることをやめて土地を売ってしまおうと考えたことさえありました。


もちろん相手方にだけ原因があるわけではなく、夫婦間で対立する意見をまとめきれなかったり、最初に細かい要望を打ち出し過ぎたことなど、僕たち自身にも反省すべき点が多々ありました。

ちなみに、打ち合わせに先立ってB社に手渡した自作の要望書は、それまでに僕が培ってきた知識を存分に発揮した、およそ百項目にわたろうかという要望を書いたもので、それを見たB社の方々は若干引いていました。

施主自身が誰よりも熱意をもって家づくりに取り組んでいた賜物と言えなくもないですが、今から思えば、単に押し付けがましいだけの「重い客」だったことは間違いありません。


いずれにせよ、最終的には相手方との信頼関係は全くなくなってしまい(B社の方も同じ気持ちだったと思いますが)、物別れに終わった最後の日などは、僕も大人げなく怒りをあらわにするなど散々な形で終わってしまいました。

僕とほぼ同時期に別の業者との打ち合わせを始めた二人の同僚は、僕たちが何も決められない間に家を建て終えていました。

B社に費やした時間は戻ってきませんが、失敗したなりに良かった点を挙げるとすれば、本当の意味で信頼するに足る業者に巡り会うことの難しさを、身をもって教えてもらえたことだと思っています。


こうして、僕たち家族は再び業者選びの旅路に出ることとなってしまったのでした。


⑩に続きます。



夏の終わりが近付き、秋の気配がちらほら。

松本城を見られたことは、この夏の大きな思い出になりました。天守が国宝指定されている5城では、犬山城、彦根城に続いての登城でした。

烏城と呼ばれることもあるらしく、渋い色味が夏の青空に映えていました。次は冬に来て、雪とのコントラストを楽しみたいです。