「おうち」の中は居場所がいっぱい

こんにちは、たぬ氏夫です。

いよいよ自分の家も見学会となりました。来週11日、12日です

梅雨時ならでは、雨でも見どころありますので是非お越しください

前回の外観に続き、今回は内観について。

内観の見どころは　　小さな居場所　　2.1ｍの低い天井高　　シナ合板引戸　　造作家具　　となります。

小さい部屋とか低い天井とか、広くて高くて大きい部屋の方が開放的で良いに決まってると私も思ってました。。

色んな家を見学するにつれて、「なんかこの部屋落ち着くな。もう少しここにいたいな」と思う部屋はどれも小さいことに気づきました

是非ともご来場いただき「小さい居場所」を体験してみてください

（だんだんエムズ社員さんのようなブログになってきました…💦）

3世帯6人家族で35坪岐阜の郊外でこのコンパクトさは結構頑張ったかと。

小さい家に小さな居場所を散りばめて、適度な距離感でみんながそれぞれ勝手なことができるおうちを目指しました。

NETFLIXでタイニーハウスという番組があります。家族4人の家が11坪といった極小住宅が建てられるまでのドキュメンタリーです。空間の上下、部屋の多用途化、それを実現する可動家具など、観ていてとても楽しいです。番組でも話していましたが、小さい家は家族の仲が良く、離婚率も低いそう（真意の程は分かりませんが…）

家は玄関前の廊下からリビング、キッチン、ダイニング、浴室、洗面、トイレ、スタディコーナー、和室、2階への階段、全てに直接アプローチできます。単に廊下を削っていった結果ですが、気づくとアアルト（20世紀を代表する建築家）のエンソ・グッツァイト社宅にも似たプラン（玄関扉を開けると5つの部屋に通じる廊下にでる）で嬉しくなりました。

では、それぞれの居場所を紹介します。

居場所①　移ろう季節が感じれらる心地良さをリビングに求めました。小上がりのある窓台に腰掛けて、中庭の緑や公園の桜並木が見えます。唯一大きい部屋でみんながくつろぐ場所、南北に通る風が心地良いです。1階床はナラ材で耐久性を重視しました。

居場所②　本大好き一家なので階段脇に大きな本棚をつくりました。階段に腰掛けながら本が読めます。段下は寝ながら本が読める籠れる畳敷です。遊びで作ったにじり口がなんともカワイイ子供達の遊び場にもなります。

居場所③　座った目線の障子を開けると中庭の紅葉を眺める堀こたつ、勉強や仕事の合間に木漏れ日でほっと一息つきます。

せすじピーン

居場所④（写真は壁塗装前）　小上がりの和室はなんと天井高1.8ｍ腰かけると何とも言えぬフィット感です

昼はリビング・夜は寝室と多用途に利用できるのが和室のメリットです。寝っ転がると外の景色が見える地窓開けると風も通ります。

居場所⑤　L字プランの中心はキッチン・ダイニング。子供たちのお勉強、窓辺の緑、リビングのテレビ、家全体を見渡します。既製品のキッチンの前に食器を乾かしたり吊り下げたりできる造作棚を設えました。料理に集中できる、手元が隠れる高さです

居場所⑥　エムズ展示場のトイレは最高の居心地でしたその雰囲気をできるだけ目指した籠れるトイレ

壁は和室と同じダイアトーマスのオリーブいい色してます。

居場所⑦　2階に上がっていくと正面の子供部屋の窓から桜並木が見えてきます。それぞれの寝室・個室がありますが、寝る勉強する以外は１階で過ごすことを前提とした小さな部屋（4.5畳くらい）ですが子供達には広くさえ感じるようです

2階の床はスギ板、さらさらとしてとっても柔らかいです。

居場所⑧　廊下端のささやかな書斎からは百々ヶ峰が望めます

後ろのロールカーテンを下ろすと個室に様変わり、ウィルスが蔓延すればここがオフィスです

居場所⑨　最後に、縁側

リビングから縁側へ出ると緑いっぱいの中庭（詳しくは次回外構ブログにて）を眺めながらBBQしたり、木漏れ日の下で寝転んだり冷たいビールを飲んだり、一番快適な場所になりましたこのデッキを通るとぐるっと一周できるので鬼ごっこも楽しそうです。

※プランニングについては家族会議を何度も開いて議論（喧嘩あり笑いあり）した末に、居場所がいっぱい生まれました。

家族が違えばもっと違う楽しくて居心地のいい居場所が生まれると思います

少し専門的ですが細かな工夫も今後の計画の参考にご紹介します

シナ合板引戸

これら小さな居場所が緩やかにつながるよう建具はほぼ引戸です。普段は開けっ放しにするのである意味大きなワンルームです。シナ合板は既製品に比べると割高ですが、建具は毎日触れるので投資どころと考えました。ちなみに個室の収納扉は既製品です。

必要な場所に適切な窓

部屋から部屋へ移動する目線の先は窓を通して空や緑が感じられます。歩き回ると何となく楽しい感じがする仕掛けです。

・窓は絶対いるもの以外は省きました。安くなるし省エネにもなるし、窓一つ一つがより効果的になると思います。

・キッチン奥の明かり地窓は、車のバックドアから直接荷物を搬入できるたてすべり窓です。

塗壁を守る工夫

・子供がはしゃぎまわるご家庭で白い壁は気になりますよね私の家も白壁なので、通行頻度が特に高い廊下は木のコーナーガード、ベンチの背面には背もたれ、堀こたつはシナ合板でガードしています。それでも汚れるでしょうが…💦

玄関の工夫

・玄関上り框の下に靴が滑り込む工夫をしておりますこれもまた大工さんの職・人・技

・玄関脇の手すり壁は、道路から家の中が直接見えない角度、リビングから見える北窓の景色を遮らない角度にしています。

次回は外構を紹介したいと思います

引っ越しまでの日めくりカレンダー断捨離も佳境に入りました。この時期はやること一杯ですねー