こんにちわ。
美作市地域おこし協力隊の模型館現地人です。
今月より、近隣の美作農園さんが来年度の地域おこし協力隊員募集を開始されておられるからか、はたまた別の理由からか、活動資金についての問い合わせを複数いただいております。
そもそもの話、『地域おこし協力隊』というのは総務省が総論というか大枠を作り、各自治体で各論を決めていく、割と自由度の高いシステムです。
なので、例えば美作市地域おこし協力隊と真庭市地域おこし協力隊、鏡野町地域おこし協力隊が同じ条件下のもとで活動しているというわけではございません。
美作市でできることが真庭市ではできなかったり、その逆も然りです。
彼らと顔を合わせれば必然的にそういう話の流れになります(笑)
身分も公務員だったり委託扱いだったり、自治体によって異なりまして、美作市では長らく公務員扱いとなっておりましたが、今回の新規隊員より委託形態となります。
移住を希望する各々が土地だったり制度だったりを吟味して選ぶことができる制度、言い方が悪いかもしれませんが移住希望者の争奪戦みたいなものですね。
大学時代のゼミで、通っていた大学の方針で複数のゼミに所属してもいいことになっていたため、刑事法のゼミの他に政策学部のゼミにも所属しており、そこで先生から常日頃「お役所というものは前例踏襲が基本!全国の事例をかき集めろ!」と言われていたので、何かとその理論で要請させていただいているのですが、必ずしも認められるわけではございません。
賛否両論あれど、既存のシステムに囚われないことは個人的には良い仕組みだと思っています。
で、美作市地域おこし協力隊の絶対前提条件は
活動費を販売物の原価に直接充当することは不可
となっております。
じゃあなんで模型館でグッズを売ってるんだということになりますが、仕組みとしては活動費でデザインとパネルを製作し、商品原価は模型館の予算をやり繰りして製作しております。
この辺りは私がやり始めるまで前例がなく、調整に難航を極めましたが、最終的には木工細工を作る際の原材料である木材の購入費として活動費の充当は可能であるが、加工費や販管費は自己負担という前例のあるシステムを援用していただくことで認可していただいております。
また、そのシステムを用いてなんでもかんでもやっていいわけではございません。認められている部分は『模型館の収益維持』の範囲内です。
そこを徹底しないと、例えば、私がこっそり新規法人を立ち上げて、6人娘たちを移籍させてグッズを販売し利益を得る、なんならルーラにも加盟しちゃえ!みたいな一般市民の目線からしたら疑問を感じざるを得ない状況を生みかねません。
もっと悪いことを考えるなら、全活動資金を春天あたりに賭けて数十万単位で増やすなんてことをやる人も出てきかねません。
そういったことができないように、活動費は所属課である企画振興部企画情報課含めた複数の部署で稟議して決済されます。
ただでさえ公金の使い道や裏金云々の問題が日々噴出している中で、一公務員として公金の扱いには機敏にならなければなりません。
決められた枠内でどんなことができるのかを日々考えていくのが仕事です。
何卒ご理解いただければと・・・!