今日の夜は、TSUTAYA三年坂店のカリーノzakaスタジオに、FMKの『3rd Place Time』の収録に行ってきました。


番組のパーソナリティは高橋よしえさん。先週のイベントでご一緒させて頂いたのがきっかけで、呼んで頂きました。

“登場”テーマはなぜか『燃えよドラゴン』のテーマ。

その後、「今のシーズンにおすすめの映画」というお題で、『1941』、『サブウェイ・パニック』、『めまい』、そして『007/カジノ・ロワイヤル』(1967年版)について、それぞれのサントラの曲をバックにご紹介。

音源はもちろん私の手持ちのもの。『1941』は、先日買ったばかりのLA-LA LAND Recordsの限定盤。『サブウェイ・パニック』と『カジノ・ロワイヤル』も限定盤。

肝心の私の喋りが滑舌が悪くてやれやれですが、楽しいひとときを過ごさせて頂きました。



オンエアは来週の金曜日=11月18日の夜9時からです。お時間がある方はぜひお聴き下さい!

昨日11月3日、熊本市新市街の老舗映画館「電氣館」の創業100周年を記念して、いろいろなイベントが開催されました。



その中の1つ、サンロード新市街のアーケードで映画音楽をひたすら流すというイベントをお手伝いさせて頂きました。

基本的には、熊本のタレント・高橋よしえさんが、皆さんのリクエストに応えてDJスタイルで映画音楽をかけまくる、というもの。
で、なぜか私が時折登場して、あーだこーだお話させて頂くというわけです。

よしえさんとは初めてご一緒にお仕事させて頂きました。会場に到着すると、とってもおしゃれな格好をしたスレンダー美人が。テンションが一気にMAXに(笑)。
一方、服のセンスがサイテーな私は、まさに休みで新市街にでかけてきたそこらのおっさんそのものの格好。もう少し考えましょう(恥)。

こういうイベントのお仕事は初めてだったので、まさしく手探り、ビミョーに緊張しながら開始。
よしえ嬢がリクエストの文章を読みながら、どんどん曲をかけていきます。で、合間に私がちょっとした解説やバカ話を入れて足を引っ張ります(苦笑)。

合間で他のイベントがいくつか入って中断しましたが、午前11時から午後5時まで、新市街には古今東西の映画音楽の名曲が数多く流れました。

私はあまりお役に立てなかったなと反省しておりますが、お仕事ながら楽しませて頂きました。

ミスターYKの秘密基地(アジト)

TOHOシネマズ光の森で開催されている『午前十時の映画祭』、今週は大物中の大物の登場です。


この作品は、やはり一度は映画館の大スクリーンで観ておかなければ、と思い、観てきました。

まあ、これだけ有名な作品なので、今さら感想は書きません(苦笑)。
とりあえず、雑感は書きますが。

雑感その1。
スカーレットの生き様って、ハタから見てる分にはドラマティックで面白いんだけど、リアルではあんまり付き合いたくないタイプだなあ、私は。
自分の気まぐれで周囲を振り回すわ、結婚すれば相手は(レット以外は)早死にするわ…。
まあ、リアルにいても私はハナから相手にされないでしょうけどね(笑)。

雑感その2.
よく考えたら、この映画って独立プロデューサーであるデヴィッド・O・セルズニックによるインディウペンデント作品なんですよね。

で、セルズニックはこの映画の後も、基本インディーズで映画を製作・公開していくわけですが、それらの作品には、この作品を思わせる設定や場面がいくつも出てきます。やはりこの映画の成功が忘れられなかったんでしょうね(当然でしょうけど)。

あからさまに「西部劇版『風と-』」を狙った『白昼の決闘』はもちろんです。ヒロインのパールは、荒くれ者と紳士の2人の男の間で揺れ動いたり、ほとんど愛していない男と衝動的に結婚したり(しかもご丁寧に、その相手は瞬殺)と、(行動面では)かなりスカーレット的。しかも淫乱という、さらにリアルで付き合うには面倒な人。あと、舞踏会のシーンはお約束状態ですね。

遺作となった『武器よさらば』でも、タイトル文字を画面いっぱいに映し出して、それを横方向にスクロールさせるという、まんま『風と-』なオープニング。牧師か神父(どっちだったかな)が戦場の病院で祈りを唱えているところに砲弾が…という似たようなシーンが『風と-』にもあったのを、今回再見して気がつきました。

これらの作品は、いずれもヒロインに扮していたのがセルズニックの愛妻ジェニファー・ジョーンズだったという、また別の「セルズニックのこだわり」がありましたね。

あと、『風と-』同様、セルズニックが口出ししまくって、監督が交代していること。ノンクレジットの人も含めて、最低でも3人ぐらいは監督がいる。『武器よ-』の2人は少ない方です。



…と、ここまでは映画自体にまつわる話。
最後に、どうしても腹に据えかねたことを。

お客さんの層はやはり結構高めだったのですが、私の隣と後ろの列に座っていたおばさん集団がうるさくて、ちょっと集中できませんでした。
特に後ろの列。最初に1人が映画上映開始後に入場してきて、さらに遅れてきた連れを「こっちよー!」と大声で呼ぶ。
後半、スカーレットとレットの娘がポニーに乗っていると、「この娘は馬から落ちて死ぬでしょうが?」と、これまたフルボリュームで連れに語りかける。

お前ら、風と共に去ってしまえ!(ベタ)

今年大流行の宇宙人映画の西部劇版、しかも、6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグとインディ・ジョーンズのハリソン・フォードが共演とあって、どんなぶっ飛んだ活劇になっているかと思ってましたが…。


そういう期待をして観ると、若干肩透かしを食らうかも。基本的な雰囲気は、かなりまっとうな西部劇なんですな。


しかし、映画を観終わってから、ある重大な事実に気がつきました。


これって、ジョン・フォードの『捜索者』じゃん。


アブダクションに遭った連中を救出に行くという後半の展開は、まんま『捜索者』です。敵がインディアンからエイリアンに変わっただけ。


後半、主人公たち=白人とインディアンが共闘するのは、観ている間は「ああ、いろいろとうるさい現代の西部劇ならではだなあ」ぐらいにしか思ってなかったのですが、そう考えるとなかなか味わい深い。つーか、あの共闘の画ヅラ、個人的には結構燃えて気にいったんですけどね。


ラスト、救出は成功したのに、主人公は心晴れず孤独なまま…というのも、まさに『捜索者』のイーサン(ジョン・ウェイン)そのまま。
思い出の廃屋から出て行く時のカットなんか、明らかに『捜索者』のラストカットへのオマージュでしょう。


おまけに、その直後の酒場のシーンで演奏されているのは、(私の聞き違いでなければ)『捜索者』で効果的に使われていた、アメリカの古い歌『ロリーナ』という念のいれよう。


そういえば、クレイグは以前からスティーブ・マックイーンに似ていると評判だったですが、西部男の格好をすると、それがさらに増長。そういう意味では、マックイーンが両親の仇を捜し求めて旅をする『ネバダ・スミス』を連想しても可(?)。


そんな感じで、個人的には結構楽しめました。