拘置所を出た私は、実家に戻り、自己破産の手続きをし、そして更生の道を歩むはずでした・・・
しかし、もはや田舎では仕事先もあまりなく、派遣というその日暮ししか道は残されていませんでした。
時給800円で一日8時間労働、合計で6400円です。
そこから所得税やら事務手数料を引かれ、実際に手にするのは一日6000円程度でした。
まあ、あまりにも惨めな生活です。
幸いにも、離婚をして独り身でしたから、それでも何とか生きてはいけました。
すると、やっぱり贅沢もしたくなるわけです。
外食もしたいし、洋服だって欲しい、欲が出てきます。
そして、フラッとパチンコ屋に行っては小遣いを増やそうなんて考えてしまったのです。
まあ、懲りませんよね(苦笑)
あれほど、痛い目を見たにもかかわらず、またパチンコに手を出すのですから、これはもう病気としか言いようがありません(笑)
でも、そんなに大金は使えません。
昔のように万札をバンバンつぎ込むことはしませんでしたが、それでも数千円は使っていました。
こんな生活を続けていてはダメだと思い、就職先を探し、幸いにも雇ってくれることになりました。
給料は月に約20万円ほどです。
まあ独り身では十分すぎるほどの金額です。
でも、お金に余裕があると、また行ってしまったのです。
今度は万札が使えるようになりました。
久しぶりのパチンコは、とにかく興奮の連続でした。
特に台が進化していることに驚きました。
そして、何と2万円をつぎ込んで、20万円ほど稼いでしまったのです。
私の中で、昔のようなパチンコ熱が再燃してしまったのです。
こうなると、また仕事をすることがバカバカしくなります。
まあ、適当に仕事をしながらお金を稼げればいいや、何てまたバカなことを考えしまったのです(笑)
そして仕事がうまくいかなくなっても、パチンコで食っていければいいや、何て無謀なことを考えていたのです。
その間何度も職を転々としました。
期間労働をしたこともありました。
仕事が一段落すると、今度は朝からパチンコ屋に入り浸るようになっていたのです。
パチンコで稼いでは欲しいものを大量に買い込み、お金がなくなると、今度はそれを売って生活費を稼ぐ、そんな日々の連続でした。
まあ、40過ぎのオヤジのすることじゃありませんよね(苦笑)
ある時は、ホームレスまがいの生活をしていたこともあります。
タバコを買うお金はありませんから、路上に落ちているタバコを拾い、それを吸っていたこともあります。
自動販売機につり銭がないか、それを探し回ったこともあります。
人間の生命力とは凄いもので、水だけで数日は持ちこたえることができるのですね(笑)
私の半生はパチンコとともに、ギャンブルとともにあったといっても過言ではありませんでした。
借金をし、離婚をし、犯罪に手を染め、ホームレスまがいの生活を余儀なくされてもパチンコをやめることができなかったのです。
もはや、依存症といってもいいほどにパチンコから足を洗うことができなかったのです。
次は出るだろう、明日は出るだろう、来週こそは出るだろうと、いつもパチンコが出ることだけを考えていたような気がします。
でも、やめなくてはいけない、でもやめられない・・・そんな日々が続いていたのです。
しかし、そんな私がある時を境にパチンコから足を洗うことができたのです!
こんな私でさえやめることができたのです!
これほど痛い目を味わってきたからやめられたのではありません。
どんなに辛い経験をしたとしても、どんなに悲惨な経験をしたからといっても、それをやめられるわけではありません。
だからこそ、辛いのです。
経験が人を変えるのではなく、変えるのは自分自身です。
やめようと思う気持ちが、その人自身を変えるということを忘れないでください。