【宍粟市千種町】ちくさ高原のクリンソウ | 共明塾 × キッズアース播磨町校

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1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
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6月9日、西播磨県民局さん主催の「クリンソウ観察ウォークと高校生による生き物教室」に参加してきました。
 
まずはクリンソウのレポートから。
 
 
クリンソウはサクラソウ科の多年草で、下の方から段になっていて次々咲く姿が、お寺の屋根にある「九輪」に似ていることから、この名前が付いたそうです。
学名には「プリムラ・ジャポニカ」と、「ジャパン」の名前が入っています。
 
 
先日訪れた「たたらの里学習館」も、この近くにあり、千種町を1週間で2回訪れることになりました。
たたら製鉄で行われた「鉄穴(かんな)流し」の跡に、クリンソウの群落がある、ということで、これも一種の里山共生の形と言えるのかもしれません。
 
また、シカがクリンソウを食べない、というのも、この生育に一役買っているそうです。
詳しくはこちらの「たたらとクリンソウ」をご覧ください。
 
 
ちくさ高原キャンプ場の向かいに茶屋が設けられていて、そこをスタート地点に、七福神の名前がつけられた群生地をめぐります。
歩きやすい遊歩道が整備されていて、とても気持ち良い散策でした。
 
 
紅紫色のクリンソウが、木漏れ日の中で風に揺れている風情は、少し幻想的で、美しい風景でした。
 
 
守る会の方々が種から育てたクリンソウの苗木も売っていたのですが、寒さに強く暑さに弱い植物だということで、枯らしてしまう可能性を考えて断念しました。
 
兵庫県では、絶滅危惧種Bに相当しています。
県内では、丹波篠山の多紀連山にも、大きな群生地があるそうです。
こちらも機会があれば行ってみたいですね。
 
気持ちの良い山歩きとともに、クリンソウを楽しむことが出来ました。
西播磨県民局の皆様、クリンソウを守る会の皆様、ありがとうございました。