2019年6月6日は二十四節季の一つ「芒種(ぼうしゅ)」。
穀物の種を蒔くころ、という意味になります。
この時期に含まれる七十二候は、
・カマキリが卵から出てくる
・ホタルが飛び始める
・梅の実が黄色くなる
と、なじみのある現象が並びます。
清少納言の『枕草子』にも
夏は夜
月の頃はさらなり
月の頃はさらなり
闇もなほ
蛍の多く飛びちがひたる
蛍の多く飛びちがひたる
またただひとつふたつなど
仄かに光りてゆくもおかし
仄かに光りてゆくもおかし
雨など降るもおかし
とあります。
ホタルが舞い、梅雨に入る、この季節の短い夜を、楽しんでいる様子が伝わりますね。
梅の実も、たしかに大きくなってきました。
黄色く熟すのも、もうすぐでしょう。
さて、「芒種(ぼうしゅ)」のフジやハナミズキはどうでしょう。
モクレンや、ジンチョウゲ、サルスベリも見ておきましょう。
「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」の時の写真とあわせてご覧ください。
フジ
ハナミズキ
モクレン
ジンチョウゲ
サルスベリ
モクレンの実は落ちはじめ、ジンチョウゲやフジの実も大きくなりました。
葉の緑も濃くなってきました。
サルスベリは新芽がだいぶ伸びてきましたね。
アジサイも咲き始めました。
バラもまだ鮮やかに咲いているものがあります。
さて、次の二十四節季は、6月22日の「夏至(げし)」です。
2019年が始まって、もう半年にもなろうとしているんですね。