2020年に向けての大学入試改革については、関心の高いことかと思います。
1月23日、教育開発出版社さんによる、「大学入試共通テスト研究セミナー」に行ってきました。
プレテストの精緻な分析から得られた、新テストの傾向と対策についてのお話をお伺いしました。
端的に言うと、「読解力」がキーになる、ということでした。
知識以上に、量の多い資料から情報を読み取り、それを分析していく能力が問われる。
そのために必要であり、鍛えるべき能力は「読解力」、
すなわち「長文を集中して読み込み、内容を把握する力」である、と。
実は、しっかり読むことさえ出来れば、これまでのテストより格段に簡単になっている問題もあるのです。
正直、難関国公立の二次対策をしている学生にとっては、さほど怖くないのでは、と感じました。
しかし、講師の先生とお話しさせて頂いて、唸らされたのは、
「偏差値65から70くらいの生徒が軒並み点数を落としている」ということでした。
現行テストに慣れて、それで良い点を取れている生徒が、
だからこそ、一問一答形式ではない文章の読み解きに四苦八苦し、
「何が問われているか」にたどり着けず、点数に結びつかない。
とはいえ、このレベルの生徒であれば、何度か似たような問題にチャレンジすることで、
点数を上げていくことは出来ると思います。
では、どのような問題が「似たような問題」なのか。
講師の先生によると「高校入試の方がこういった問題は先取りしている」そうです。
「広島や滋賀、秋田の公立高校入試にチャレンジしてみる」ことが対策になる、ということでした。
「高校入試でしょ?」というのは早計です。
プレテストを受けた高校生が困惑し、点数を落としたのは「問題の内容・レベル」ではなく
「問題の出され方」が見たことのない形式だったから、という部分は大きいはずです。
大学入試の経験者なら誰しも分かると思いますが、
初めてセンター模試(マーク式であの量の試験)を受けた時に、実力の6割も出せたら良い方でしょう。
そこから、模試や演習を重ねる中で、ようやく実力を出せるようになっていきます。
「問題形式と傾向」に慣れることで、実力を発揮できるようになろう、
新テストに対応するためには「読解力」が必要だから、従来の勉強に加えて、
「読解力」演習として公立高校入試にチャレンジしてみよう、ということです。
共明塾としても、今回のお話を踏まえた教材を用意して、
高校生と向き合っていかなければいけません。
本当に良いお話を聞かせていただきました!
小学生のための理科実験教室!
中高生のための難関校対応塾!