【講演会】東大合格勉強法⑤ 入試制度改革への対策 | 共明塾 × キッズアース播磨町校

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1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

いろいろご縁があり、「浜の宮中学校区 青少年健全育成大会」にて

「僕が勉強を好きになった理由 ~東大合格勉強法 ~」と題して

講演会をさせて頂きました。

 

今回は『入試制度改革』のお話です。

 

いろいろと言いたいことはあるのですが、

この改革の目指しているところは、

「何を知っているか」だけではなく、

「知っていることを使って、どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」

なのです。

 

正直、このことについて異存はありません。

知識」ではなく「知恵

情報処理」ではなく「情報編集」の能力

これらが問われる問題になっていく、ということです。

 

具体的にどんな問題が出るか、ですが、

共通テストについては、大学入試センターが行った試行テストが参考になります。

「平成30年度試行調査1110」/「平成30年度試行調査1111」

 

一方で、各大学の個別入試について、数年前に出た「2020年の大学入試問題」という本では

この帯の「写真を見てあなたの感じるところを800字以内で書きなさい」と論じさせた

順天堂大学医学部の入試問題を題材に、このような問題が多くなるのでは、と書かれていました。

 

まだ、各塾でも手探りの状態ではありますが、

実は、東京大学や京都大学の問題を見ていると、

(センター試験の改革は別として)

従来の問題と変わらないのではないか、と思う部分があります。

 

というのも、こういった大学では、これまでも「知識」そのものではなく、

そこから何を導き出すか、が問われているからです。

 

分かりやすいのが、日本史です。

 

 

東大の日本史は、「知識」では解けません。

むしろ、問題によっては「資料」の形である程度の「知識」が提供されていたりもします。

しかし、そこで与えられた「資料」と、日本史で学んだ「知識」を組み合わせて考えることで、「学校では学ばなかった歴史」の姿が見えてきます。

この問題が解けた時の驚きと喜びは、単なる「クイズ問題」が解けた時とは比べものになりません。

 

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さて、講演会で行っているクイズをアレンジして、この項の締めにしましょう。

 

クイズです。

1分間で、出来る限りたくさんの「くさかんむり」の漢字を書いてみてください。

(草、花、苺…とかそういう漢字です。)

 

いくつ書けましたか?

 

引き続き、次のクイズです。

 

これは(wikiから引っ張ってきた)世界最大の花として知られる「ラフレシア」の写真です。

では、考える時間は同じく1分です。「ラフレシア」を好きなように漢字で表してください。

 

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いかがでしょう?

 

1つ目のクイズは従来の「知識」を問う問題です。

これがたくさん出てくる、というのはすごいことです。

しかし、一方で、そういう知識」は調べられる時代が来ています。

もちろん、自分自身で、調べなくても分かることの大切さが失われるわけではありませんが、それを踏まえてどうするか、が問われる時代になってくる、ということです。

 

2つ目のクイズが知恵」を使ってください、という問題です。

この問題に「正解」はありません。

相手に情報をいかに伝えるか、新しい漢字を作っても良いですし、漢字何文字かで表現しても良いです。象形文字や絵文字にしても良いかもしれない。

 

「何を知っているか」だけではなく、

「知っていることを使って、どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」

という方向性について、少しはイメージして頂けましたでしょうか。

 

 

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