Q.文学史に載っている作品で、面白かった作品はなんですか? | 共明塾 × キッズアース播磨町校

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1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

僕が、教科書や「文学史」で初めて出会って、好きになった作家が二人います。

一人は薄田泣菫
もう一人は尾崎放哉です。

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薄田泣菫は「白羊宮」の詩人として、受験生は記憶していると思います。

僕が大学生の時、岩波文庫の棚の前で「薄田泣菫」の名前を見て、「ああ、受験生の時に名前を聞いたことがあるなぁ」と思い「茶話」という本を手に取ってパラパラとページをめくってみると、これが滅法面白い。

詩集ではなく、エッセー集なのですが、東西に渡る豊富な知識を背景にした、歯切れの良い文章は、読んでいて本当に気持ち良いのです。

僕は、この本に出会えた時、「文学史って、役に立つんだ」と思えました(笑)









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茶話
(岩波文庫)
泣菫詩抄
(岩波文庫 緑 31-1)


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そして、尾崎放哉

自由律俳句では、種田山頭火と人気を二分する俳人ですが、文学史的には、河東碧梧桐や師匠である荻原井泉水の方を主に勉強します。

しかし、この尾崎放哉、句集を読めば読むほど面白い。

寂しさの中に、そこはかとないユーモアがふと顔を覗かせるセンスは独特で、なんて語り始めると終わらないので控えます。










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尾崎放哉句集
(放哉文庫)
山頭火句集
(ちくま文庫)


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さて、ちょっとマニアックな作家さんを挙げてみました、って言うと、ファンの方に失礼ですが、
それはさておき、万人受けする作品として、
夏目漱石の「坊ちゃん」、
菊池寛の「恩讐の彼方に」、
志賀直哉の「小僧の神様
あたりを挙げておきます。














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坊っちゃん
夏目 漱石

藤十郎の恋・恩讐の彼方に
菊池 寛

小僧の神様・城の崎にて
志賀 直哉
(いずれも新潮文庫)

どれも短いし、絶対に図書室にある作品なので、
是非ちょっと立ち読み感覚で読んでみて下さい。

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最後に、森見登美彦【新釈】走れメロス 他四篇」をお勧めしましょう。





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新釈 走れメロス 他四篇
(祥伝社文庫 も 10-1)
森見 登美彦

これは、
中島敦山月記』、
芥川龍之介藪の中』、
太宰治走れメロス』、
坂口安吾桜の森の満開の下』、
森鴎外百物語
という、どれも面白い短編名作を、
現代の京都を舞台にリライト(描き直)した、
抱腹絶倒の傑作短編集。

とりあえずこれを読めば、原典を読みたくなること請け合いです。











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李陵・山月記
(新潮文庫)
中島 敦
地獄変・邪宗門
・好色・薮の中 他七篇
(岩波文庫)
芥川 龍之介
走れメロス
(新潮文庫)
太宰 治












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桜の森の満開の下
(講談社文芸文庫)
坂口 安吾
山椒大夫・高瀬舟
(新潮文庫)
森 鴎外

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皆さんそれぞれが、素晴らしい作品と出会えますことを祈っています。




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