昨日、元教え子と話していて、高校の時の授業の話になりました。

 

 

私はその「そこそこの進学校」で2回目の担任を持った時に(1回目は新米で権限がなかった)、楽しく使えるようになる英語の授業を目指して「検定教科書を使わなくてもいいですか?」と管理職に交渉したのですが、あえなく却下。

 

 

「定期テストの代わりにリスニングとスピーキングで評価をつけてもいいですか?」と教務と交渉しましたが、こちらもあえなく却下えー?(まあ、ペーパーとは別にやったけど)

 

 

かくして、公立高校というのはなかなか変化を好まないもので、明治の時代から教科書と筆記試験で英語の授業をつまらない勉学にしているのですな。

 

 

でも、わたくし、ひっそり抵抗して、1年生の1学期はそこそこ教科書も使いながら、週に1回はTeam Teachingを入れることにして、その時は教科書ではなく"Anne of Green Graves" の副読本を使い、all in English で授業を進めたのですよ。

 

 

 

 

もちろん、家でも聴けるようにCD付。

 

 

しかも、たまたまNHKの朝ドラで『花子とアン』が始まって、ちょうどいい具合に世間の話題ともドンピシャ飛び出すハート(話題になっていたのを知らずに選んだのですが汗

 

 

幸い、その時いっしょに組んでもらった女性の先生たちは、快く賛同してくれたので、全クラス同じことができました。すると、そのうち廊下で "I hate you. I hate you!" と、気に入ったセリフを叫ぶ声がしました。廊下で英語が聞こえるなんて、前代未聞のできごと!これは成功だったなあ、と感動したものですニコニコ

 

 

それから、2年生の時には選択授業の「異文化理解」のクラスを2つとも自分で持ったので、こちらも好きにできました♪

 

 

教科書ってあったかな? まあ形だけ使い、ほとんど英会話の時間でした。テーマを決めてディスカッションをしたりゲーム形式のディベートをしたり、単語や人名当てゲームをしたり。

 

 

最初に「高校は制服がいいか、私服がいいか」でディベートしようとした時には、ほぼ全員が「制服がいい」と言ったので、ディベートではなく、制服のいいところアピール合戦になりましたが笑

 

 

それから、当時出始めた「Siri」を使って、英語をしゃべらせて、その英語がそのままうまくスマホの画面に出てくるかどうか、やらせたことがありました。

 

 

スマホは一応、生徒たちの安全確認のため持ち込みはOKで、使用は朝と昼休み、放課後に限られていました。一部、授業で使うのも許可されていました。

 

 

私が見本で英語をしゃべり、その英文を出して見せると、生徒たちも一斉にしゃべり始めます。結構、ちゃんとした英文が出てこなくて何度も必死にスマホに向かって英語で話しかけたり、出てきたら歓声が上がったり・・・。

 

 

昨日の卒業生は、この授業で、英語ができる隣の席の男子生徒が一発で "girl" を出せたのに、自分は出せなくて、悔しくて何度も練習した、と言ってました。

 

 

それ以来、Siriに英語で語りかける習慣ができたと喜んでくれてて、ああ、そんなこともやったよね~と懐かしく思い出しました。

 

 

英語の学習を楽しくするのも工夫次第。

 

 

もちろん、私は文法もきっちり教えましたけど、基本ができたところで、どんどん使わないと使えるようにはなりません。たくさん読んで書いて聞いて話す、語学はこれしかありませんひらめき電球

 

 

その教材は、やさしめの教科書でもいいし、以前も書いた多読用の図書でもいいし、洋画でも海外ドラマでもゲームでも、好きなものを使えばいいのですニコニコ

 

 

何か読んだり観たりしたら、内容や感想を英語で書いてみたり、それを口に出して言ってみるのも、良いトレーニングになると思います。